イランの砂漠の真ん中で、革命防衛軍兵士に自動小銃を突きつけられて、地下室に連行された話 その1

次話: 第二回 イランで自動小銃を突きつけられて、地下室に連行されたときの話。
人生で一度だけ、自動小銃を向けられて連行されたことがある。

1990年 2月
私はシルクロード横断の旅の途上にいた。
イランは、電車が発達していないらしく、移動はバスが主流だった。
イランでは、一般的に英語が通じず、身振り手振りでホテルに泊まったり、
食事をしたりしていた。
今でも覚えているのは「あぶ(水)」と「てるみな(バスターミナル)」という単語で
ある。
マルコポーロも訪れたという古城の街バムからイランの京都イスファファンへ向かう
途中のこと。
いつものように、砂にまみれたバスの屋上に自分の荷物をしばりつけ
がたごと舗装状態の悪い道を走るバスに揺られていると、検問所が現れた。

バスが停車すると、
自動小銃を肩から下げた少年兵が乗りこんできた。
バスの運転手に何か確認したその少年兵は、するどい眼光で、バスの中を
見回す。

「いたっ!」怪しいやつがいたぞ!!
彼の目が光った。
(=そう、僕と目が合った・。)
赤いスキーウエアをジャンパー代わりに来ている
ひげづらの中国人的な平べったい顔の男、あやしさ満点
それが僕だった。

功を急ぐ少年兵は、
機関銃を構え、私に降りるように言った。(らしい)

私は普段空気は読めないが、この瞬間は彼の気持ちが痛いほどよくわかった。
「この怪しい男がスパイじゃないか確かめないといけない。。。」と。

バスを下ろされた私は、基地に向かって歩かされた。
私は前
彼は機関銃を構えたまま後ろ。

「俺だけおいて、バスがいってしまうのか?おれの荷物は??」
「いや、それどころじゃない。かなりまずいんじゃないのか?死ぬのか??」


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