元偏差値38の就活全敗が世界8位の大学院に留学して感じたこと。そして伝えたいこと。

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<前回記事のあらすじ>

高校時代に偏差値38だった男が必死の勉強を経て慶応大学に入学。しかし、大学生活最大のイベントである就職活動で全敗という結果に終わり、書類選考にすら通らないという挫折を経験する。失意の中、ある本との出会いが人生を大きく変えることとなる。

本のタイトルは「それでもあきらめない。ハーバードが私に教えてくれたこと」

就職活動全滅という挫折を経て、ハーバードまでたどり着いた女性の話だった。この本との出会いで海外大学院留学を決意。不合格なら「ニート」という恐怖におびえながら、世界8位の大学院(オーストラリア国立大学大学院・国際関係学部)に合格を果たす。(詳しくはこちら)→ http://storys.jp/story/22459




合格した時は天にも昇るほどの幸福感を味わった。あれだけの挫折を経験した後だったので、その分、喜びもひとしおだったのだ。


しかし、しばらくすると、大きな不安が襲ってきた。


「もし成績が取れなかったら・・・」


御存知の方もいると思うが、海外の大学・大学院は入学するよりも、卒業する方が難しい。合格したのは世界最高峰の大学院の一つ。世界から超がつくほど優秀な人たちが集結する。国を背負って留学してきているような人もいる。そんな人たちと一緒に授業を受けられる経験は、人生の宝となるだろう。


だが、一方でその人たちがライバルになるわけだ。成績が悪ければ即退学。問答無用で帰国させられてしまう。


もちろん、自分の能力がどれぐらいのレベルにあるかなんてわかっていた。そんな人たちと授業を受けたらどんな悲惨な結果になるかぐらい・・・


大学院に入学するところまではできても、授業が始まれば化けの皮がはがれクラスの全員が私を知ることになり、最終的には学校側から呼び出され、退学手続きを取ることになるだろう。そんなことを日々、真剣に考えていた。


退学後の人生はどうなるのか?


当然、就職活動にはマイナスになる。それだけは何としても避けたかった。




2013年7月7日

オーストラリアへと飛んだ。初めての海外一人暮らし。寂しさとこれから待ち受ける厳しい試練で涙をこらえながらの途豪だった。


12時間後。


大学寮に到着。


部屋へと案内され、一通りのことを教えてもらった。


説明が終わると、すぐにベッドに倒れこんでしまった。これからの試練への恐怖と長旅の影響で、立っていられないほどに疲労困憊していたのだ。


数時間後、目を覚ますと体がやけに重い・・・


鼻水も出るし、のども痛い。


おそるおそる、熱を測ってみると・・・







なんと、38.5℃を超えていた。







途豪初日なので友人や知り合いは誰もいない。当然、誰かに助けを求めることなどできない。構内に病院もあるらしいことは知っていたが、正確な場所は分からなかった。もっとも、熱が高いのでベッドで横になっていることしかできなかったのだが。


初海外の一人暮らしというストレスに加え、初日で体調不良になってしまったため、ネガティブな考えが頭を駆け巡った。


変な病気だったらどうしよう・・・


感染性の病気で入院しないといけないようだったらどうしよう・・・


医療費はどうなる?


せっかくアルバイトで軍資金を作ったのに・・・。


それが医療費に消えてしまったら・・・・。


帰国しないといけないほどの病気で、授業が始まる前に強制帰国なんてことになったら・・・


シャレにならない・・・


18時間睡眠という徹底的な休息を取ったことにより事なきを得たが、本当に肝を冷やした。

(この時に健康の大切さを学んだように思う)






いよいよ、授業開始。




授業のシステムはこうだ。



まず授業の進み方が書かれたカリキュラムを提示される。

そこには、いつどんな内容が講義されるのか、そして授業前に読むべき参考論文などが書かれている。

どの課題が成績評価においてどれだけの比重を占めているかなども記載されている。

学生はその予定表を見て、どのようなスケジュールで学習を進めるかを考える。

私が一番気にしていたのはテストで成績が決まるのか、それともエッセイで評価されるのかという点だった。


テストで評価される場合、数時間という限られた時間の中で論理的かつ、説得力のある文章を作成しなければならない。ただでさえ、そもそもの学力が不足している上に外国語でそれをおこなうのはハードルが高すぎる。


一方、エッセイであれば何週間も時間をかけて作成することが出来る。参考論文を読みまくり、スペルチェックや論理的な不整合がないかなどを徹底的にチェックすることができる。


私のような留学生が生き残るには勉強量で勝負するしかないと考えていた。周りが100の論文を読んでエッセイを書くなら、私は300の論文を読む。6時間勉強するなら、私は18時間勉強する。


世界から集まる、選りすぐりのクラスメート達。国家の中枢にいる役人、軍隊を率いていた軍人、自国トップの大学を首席で卒業するような人までいる。国や会社を代表して留学し、英語を母国語並みに操り、国の未来を背負って留学してくる。


一方、こちらは元偏差値38の落ちこぼれ学生。就業経験もない。就活全滅という輝かしい経歴までついている。


何をどう比較しても、どんなに贔屓目に見ても私が勝っているところは一つもない。


たった一つ、自分でコントロールできるのは勉強量だけだった。


一日の勉強時間は最低16時間。目が開いている時間は片時も論文から目を離すことなく勉強した。食事は一日一食、入浴はなんと4日に1度という頻度だった。体を洗う時間、食事を用意する時間がもったいないと思っており、それを全て勉強に充てていたのだ。勉強中、椅子から立ち上がって良いのはトイレに行くときだけ。もちろん参考論文を片手に。



狂ったように勉強した。



成績を取ること以外、何も考えない。ひたすら机に向かっていた。


提出物の完成はどんなに遅くても期限の3日前まで。体調を崩したり、PCが動かなくなったりする可能性があるため、時間には常に十分な余裕をもって行動していた。


文章が完成すると、徹底的なチェックを行った。まずはスペルミスなどの単純なミスがないかを一言一句に至るまで確認する。


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