人生におけるマイ・レコメンデーション(お勧め)

人生も半世紀を過ぎ出口も見えてきた今。これは良かったな、と満足している事。あれはこうしておけば、と後悔している事。ちょっとでもご参考になれば。

1. 結婚は早い方が後々楽

中学高校時代の友人の大部分が子供が既に大学を卒業、就職をして独立。

会社の方もそろそろ役職定年や関係会社への移籍となっているが夫婦二人なら生活には問題ない。

おまけに残業をする必要も無く休日出勤も無く、自分の時間を持つことができる。

対して35歳を超えて結婚した私。直ぐに長女が生まれたが大学はこれから。

あと数年で60歳なので定年。その後は定年延長制も有るが、通常は給与も下がる。

それか65歳定年制が導入されている会社へ転職するか。

一家の大黒柱としての責任はズシンと響く。


2.出世には貪欲に

見る人は見てくれている、とか。自分は満足している、と出世に対して淡白な人がいる。

しかし、出世は早いに越した事はない。

早く昇進して高給を得た人と、数年遅れた人。

前者は最終的により高い地位に就ける可能性が高い。

そうなると生涯賃金の観点で大きな差が出る。

2百万円の差でも10年で2千万円。5百万円の差なら10年で5千万円。

外資系企業だと年齢に関係無く高い地位に就くことがある。

30代で社長という例も知っているが、そこ迄行かなくともディレクター、部長クラスは良くある。

そうなると少なくとも1千万円から2千万円の年収。ストック・オプションでも付けばもっと。

そうなると如何に長い間、そのポジションに居られるかが大きな違いになってくる。


3.  我慢は修行以上の意味は無い

嫌な上司がいるとか、会社の方針が納得出来ない、給料が安い、不満の種には事欠かないだろう。

ある外資系企業に勤めていた時の経理部長達。

一人目は巨大商社出身。堅実な仕事ぶりで本国の覚えも良かったが日本の社長とぶつかる事が多く、この社長の根回しで追い出しの憂き目に遭うことに。

但し、辞めると言っても同等の条件のポジションが直ぐに出てくるわけでは無い。

そこで自由に就職活動をする事を許してもらいながら後任者に引き継ぎ。

二人目は元社長であった大物外人の紹介で入社。自身は「経理の事は私に聞かないでください。」と明言するほどの素人。実務は一緒に連れてきたアシスタントに任せっきり。

この人は一人目とは正反対。何があってもノーという事が無い。

その内、怪しげな取引が発覚した時も、「そんなはずはないのになぁ」と言いながら黙認。

やがてこれが大きな問題になり責任を問われて即日クビ。

三人目は地域統括会社の経理部門の責任者が自分で面接をして自信満々で投入して来た人。

韓国の方で子供の頃は貧乏で苦労して韓国の会計士の資格を取得。

所が日本語も英語もどっちも中途半端でコミュニケーションが取れない。

問題が起こると直ぐに上司の地域統括会社の経理部門の責任者に告げ口するのは良いのだが、解決策が見つけられずに却って責められる事に。

この上司が若くして偉くなっただけあって頭は良いのだが責任逃れの為に他人を陥れる悪者。

ある日の朝、この経理部長の部屋へ行くと目が真っ赤。

「どうしたんですか?」

「いや昨日帰って無くて。」

聞けばまた無理難題を言われて翌朝までに答えろと言われて会社に泊まったとか。それも部屋の床に横になったと。

その内、この経理部長が朝トイレで毎日の様に吐いているとの噂。飲み過ぎでは無くストレスから。

ある日、「そんなに無理してると体を壊しますよ。」と言った時も、目が彼方を見つめながら、

「大丈夫です。」との答え。

いつしかこの経理部長のあだ名が「高給SM嬢」となった事を本人は知らずに退職して行った。

基本給2千万。それにしがみついた所が彼の不幸。


その後の三人だが、一人目の経理部長は外資系のセキュリティー企業に経理部長として転職。日本法人の社長を追い出し自身が社長に。その後、国内ファンドによる買収を経て、株式公開。東証2部から東証1部への指名替えも達成。今やこの会社の創設者的な立場にある。

二人目は又々大物外人の紹介で外資系大手人材派遣会社へ転職。

ついに経理を離れて子会社の社長をしている。

そして三人目。同額の給与を提示した外資系医療関係会社に転職。

面接に来たその会社に勤めている人に彼の事を聞いて見たところ、「確か3ヶ月くらいで辞めって行った。」との事。その後の足取りは誰も知らない。



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