「私の失敗」について話そう

このエントリーをはてなブックマークに追加
15

私は現在、ライター業務の他に、

●ライターになりたいという人

●既に起業はしているけれど執筆業務にも取り組みたいという人

のご相談に応じる仕事もしている。

私がライター業についたのは、知り合いのライターが家庭の事情で休業せざるを得なくなり、ピンチヒッターを依頼されたことがきっかけ。それまでは、まったくの趣味でしか文章を書いたことがなかった私にとって、たとえば編集用語に関する知識、プロのライターとして必要な文章力などが、圧倒的に不十分なままでのスタートだった。

幸い、良いクライアントにも恵まれ、受講者を募集していたライター養成セミナーにも参加することはできたけれど、ライターとしての土台がしっかりしない間の不安感というのは、非常に強いものだった。

また私自身が抱えていた闘病や身内の介護、といった事情について深く考えず、「在宅仕事なのだから、なんとか時間と体力の融通が利くだろう」と思っていたが、現実はそう甘くない。

介護は介護者ひとりでするものではなく、介護者と被介護者がいて成立する。「仕事をしながらでも、そばにいてくれるだけで安心する」というタイプの被介護者もいれば、「目の前にいるのに、仕事に夢中でこっちを見てくれない」と不満を募らせる被介護者もいる。これは相手が乳幼児、子供であっても同じだろう。

このような点で、家族との気持ちのすれ違いが生じ、仕事に悪影響が出たこともある。

クライアントから報酬が支払われない、あるいは発注後に条件が大きく変わるなどのトラブルを、初期に経験しないで済んだのは、今考えると非常に恵まれていたのだと思う。

逆に言えば、いざトラブルが生じたときになって、どういう形で苦情を言えばいいのか、どのような機関に相談すればいいのか、分からなかった。

トラブルが生じる前の、精神的に余裕がある段階で「こういうトラブルはこの機関に相談する」という心づもりをしておくべきなのだ。地震や火災などに関する備えについても同じことが言える。

文筆業という業務の上では一人前になったつもりだったけれど、経営者としては半人前以下だった自分を振り返ると「こういう失敗を皆さんはしないでくださいね」と伝えたいことがあふれてくる。

そんな頼りない経営者だった私だけれど、今ではライター志望の人、起業を考えている人に「私の失敗」を伝えられることを、けっこう幸せだなぁと思う。

読んでよかった
このエントリーをはてなブックマークに追加
このストーリーをブログ等で紹介する

河野 陽炎

大阪郊外在住。農家をリノベーションした物件を自宅兼オフィスとする。フリーランス・コラムニストとして、終業時間の早さNo.1 自己研鑽にかける時間の長さNo.1 挫折からの復活率100%を目指す。 http://www.ican.zaq.ne.jp/kagerou/ ライターになりたい人に届けるメー

|

河野 陽炎

大阪郊外在住。農家をリノベーションした物件を自宅兼オフィスとする。フリーランス・コラムニストとして、終業時間の早さNo.1 自己研鑽にかける時間の長さNo.1 挫折からの復活率100%を目指す。 http://www.ican.zaq.ne.jp/kagerou/ ライターになりたい人に届けるメー

河野 陽炎

大阪郊外在住。農家をリノベーションした物件を自宅兼オフィスとする。フリーランス・コラムニストとして、終業時間の早さNo.1 自己研鑽にかける時間の長さNo.1 挫折からの復活率100%を目指す。 http://www.ican.zaq.ne.jp/kagerou/ ライターになりたい人に届けるメー

河野 陽炎さんの他のストーリー

  • 謝罪する勇気……同級生のお母さんが、クラス全員の前で謝罪した話……

  • 河野 陽炎さんの読んでよかったストーリー

  • 河合隼雄さんが好き過ぎてシンクロしまくったら箱庭体験までしてしまい、自分の○○をガッツリと見せられた話