一流の鈴木さん(仮名)は、プロフェッショナルになった。(2)

一流の鈴木さん(仮名)は、プロフェッショナルになった。(2)

 受験指導をしていて、一番多い質問は
「A問題集とB問題集は、どちらがいいですか?」
 これは、返答のしようがない。どんな学力の子にも、どんな性格の子にもベストな問題集など、あるはずがない。
 こんな質問は、ゆるゆるの生活をしているから出てくる。真剣な子は、自分の学力や性格を自覚しているので、他人にそんな質問はしないものだ。判断ができないのなら、実際に使ってみれば分かるはず。
 何もかも他人の判断に任せるような子は、見込みがない。そんな子は、試行錯誤、失敗の連続から立ち上がってくる子にはかなわないのだ。
 Z会が「2講座受講したら、もう1講座が無料」と、バナナの叩き売りのようなことをやっている。
 私が言っても信用してもらえないのでネットにあった母親の意見を紹介します。

 我が家にも中学3年の子供がおります。
実力を知る手だてとしての模試ですが、三重県でしたら鈴鹿eisuが受けに来る生徒の母数の多さとレベルの高さが安定しているよう思います。ただ、高田の生徒の受験も多く上位成績者に多数の名前が列挙されていますが。
  後、サプライという塾で全県模試というのを受けた事があります。こちらの方が母数が1割ほど英数より多く前回受けた時(中2)は1400名程の受験者でした。eisuに比べると受けに来る生徒のレベルがやや低いのかなと感じます。
  公立中学でしたら、多くの学校で三進連という模試を受けるようです。この結果で受験校の指導が行われと聞きます。 ※三進連は昨年、倒産しました。

 最近の三重県の中学生は、年度により違いますが「1学年17000人」くらいです。そのうちの1400人というと、8%です。つまり、92%の生徒は受けていません。
  そんな結果をもとに
「ボクは、三重県で3番だった」
 と塾をおとずれる子がたまにいる。
「公文で中学三年生までの数学をマスターした」
 とか、
「ECCで中学レベルの英語はマスターした」
 と言ってみえる方もいた。
 鈴木さんだけでなく、難関大に合格していく子たちはリアリストなんです。まやかしのデータなど一顧だにしません。合否を決める本物の入試問題(過去問)での正解率を一番気にすべき。

成績開示クリックで拡大されます。  ↓
   

 分かる子は、私が説明しなくても自分で判断する。分からない子は、説明しても同意してもらえない。それは、社会を見ていれば分かる。保守と革新は、どこまでいっても平行線で交わることなどない。
 制服がかわいいから、A高校。学食が美味しいから、 B大学。タレントが宣伝しているから、C予備校。こんな判断をする生徒は、見込みがないから相手にしても難関校は合格できない。
 鈴木さんは、経済的に厳しい家庭だったから甘い判断をする子ではなかった。一流の子の特徴は、自分の目で判断することだ。だから、他人が行けないところまで行ける。
  二流の子は、その他大勢の一人にしかすぎないから
「みんながA参考書を使うから、使う」
「みんながB塾に行くから、私もそうする」
 という判断しかできない。
 
 最後に書いておくが、これを書いている私は一流ではない。京大受験生を指導するために10年ほどの準備期間が必要だった。私が10年かけてマスターしたことを、3年でマスターしていく私の塾生たちは本当にスゴイと思う。
 私がここで書いていることは、鈴木さんを初めとする一流の生徒たちを観察して分かったことなのだ。

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