世界47ヶ国女子バックパッカーができるまで

次話: 世界47か国女子バックパッカーができるまで(2)

はじめは、心の内側のもやもやしかなかった。


父と母、妹が1人。

平凡な家庭に生まれ、特別不自由もなく育っていたけれどもひとつだけ不満があった。

それは、心の内側がもやもやしていたってこと。

そう思い始めたのは小学生のころだった。受験戦争という状況の中で、他の子供たちと一緒に塾に通った。テストでの成績がいいと、両親が喜ぶ。そのためだけに、好きでもない勉強を一生懸命やった。

でも心のもやもやはどんどん大きくなり、やがてその感覚にさえもマヒするようになっていった。

自分って本当は何をやりたいのだろう。

毎日ワクワクしていた子供時代、自己表現をいっぱいしていた頃のことは、遠い昔誰かの記憶のようになっていた。

自分って本当は何に感動するんだったっけ??

学校と家を往復する日々。両親は表面的な私をみて満足していた。

でも、私の心の中はいつもぎゅうぎゅうに押し込められた布団のように不満でいっぱいだった。

いつでも道端にしゃがみ込んで、泣きだしたい、怒り出したい気持ちでいっぱいだった。

そしてある日ふと気が付いたら、心の中がもやもやでいっぱいになって自分を押しつぶそうとするまでになっていた

それでも小さいころから好きだったこと。それは本だった。推理小説やファンタジーは、私を一瞬でももやもやとした現実から救い上げ、自由な世界に解き放ってくれた。そんな本が好きで、自分もちょこっとかじってみたりして書いてみたりけれど、思うように書き上げることはできなかった。

私はそこでハッと気が付いた。

『私に足りないもの・・それは人生経験なのかもしれない』

既に大学受験を終えて、広島かた関西に進学が決まっていた私はひとつだけ決意した。

『これからは新しい自分を見つけるために、なんでも経験してみよう』


















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