自分らしくを大切にする人生 その14 ~好き、楽しい、愛を基盤に。正義感、義務感、不安解消のためではなく。ガラクタ整理も、人生全体も。~

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浅草サンバカーニバル、楽しい仲間5人で踊って、本当に楽しい時間でした。

1週間前の出来事ですが、なんだかもう遠い昔のような気持ちにも。



本当に楽しいメンバーで、笑い、冗談、喜び、

そんなことばかりがあふれてきました。


もちろん真剣に努力をしているメンバーでもあるんですが、

根底にあるのはその好き、楽しい、愛の気持ち。


昨日はある方からメールをいただきました。

僕の講座を以前受けてくださっていたのですが、

「ガラクタ整理で不安を解消する。ではなく自分にとって気分が上がるもの好きなものを残しているので自然と楽しく心地の良い空間になってきました。

 日々の生活をまじめに丁寧に生きてることは素敵なことだと自信が持てるようになりました。

 運が開いたとか宝くじがとか華々しいことのご報告ではありませんが、今、楽しく充実した毎日を過ごしていること。それに気づくことができたこと感謝申し上げます。 」


以前は不安、切迫感、罪悪感でモノの整理をされていて、

それでは全然うまくいかなかったそうです。

整理しても、整理をやめたら悪いことが起こるんじゃないか、そんな気持ちになってしまったそうです。

それが、今は好きなものを大切に、心地よい楽しい空間で、充実した毎日が過ごせている。


整理するという表面的な行動は同じでも、

その背後にある動機や気持ちが全然違うんですね。

不安からやるのか、

喜びからやるのか。


これはガラクタ整理だけに当てはまることではありません。

8月11日に故郷の岡山県津山市でLGBTs入門講座をしました。

その時の感想でとてもうれしい感想があったのですが、

僕の講座を聞いて意外だったのが、「わかってほしい」という気持ちが全然感じられなかった、

という感想だったんです。


これ、すごくうれしかったです。

確かに、僕が講座をする時に、

「僕は人生つらかったの、それをわかって」

とか、

「世の中はこんなに僕に冷たかったの、ひどい社会だ!」

みたいなことは全然思いません。

本当に。

そんな発想が全くないんです。


もちろん、今の社会は違いがある人を排除しようとしたり、下に見ようとしたりするから、

そういうところがLGBTの人の生きにくさになっているし、その面は変わっていかなくちゃいけないとは思っています。


でも、僕がつらかったから、ひどい世の中だ!みたいな気持ちはないんです。

どうしてかなって思ったら、

自分が小さい頃からいろいろ苦労して、自分を装ったり、自分を隠したりして、誰にも相談できない時代があって、

それを乗り越えて、今、

「キャー楽しい!」

「自分ってこんな人間なんだ、いいところをどんどんのばそう」

そんな気持ちがベースに出来たからだと思います。


これって、変なポジティブシンキングとは違います。

自分を全部受け入れています!

私は私の全てを受け入れて、愛しています!

って声だかに言う人って、

結局なにか心の傷を見ないように、絆創膏的にポジティブな言葉を発していることがあったりして、

それってどうなのかなぁって思うことがあります。

そうじゃなくんて、ちゃんと自分の傷にも向き合って、

自分のいろんな不安とか、恨みとか、怒りとか、いろんな気持ちを感じて、

それもぜーんぶ含めて自分なんだって気づけたとき、

そういった表面的なポジティブシンキングとは違う自分になれるんだと思います。

つまり、自己肯定感が出来上がるということです。


これは簡単なハウツーってなくて、

こうしたらすぐに自己肯定感が100パーセント!なんていう答えはないと思います。


確かに、安心安全な場で人とシェアをして、気持ちが整理できたり、

自分と似た境遇にある人の存在を知ることで、自分って一人じゃないんだって思えたりして、

それで自己肯定感が高まるのは事実です。

でもそれだけやっていれば全て解決かというとそんなことはなくて、

いろんな人生の経験をして、失敗もしたり、いいこともあったり、

そんな経験を長くする中でちょっとずつちょっとずつ、土台のように出来上がっていくもの、

つまりは育んでいくもの、だと思います。



自分で言うのも何ですが、

僕は人生のテーマが自己肯定感のような人生で、

小さい頃から人と違って自己肯定感が持てず、

20代でカミングアウトをしても、やっぱり自分の素直な気持ちを押し殺して、

30代で原因不明の体調不良で仕事ができなくなる挫折を経験して、

と、

こんな風にいろんな経験を通じて、自分を大切にすることがどれだけ大切かを学びました。

自分が大切にできないと、自分のことを肯定できないと、

どれだけお金があっても、どんないい仕事についても、どんないい場所に住んでも、

身体を壊してしまうんだということがわかったのでした。

生きていくためのベースにあるのがこの自己肯定感なんだと。


だから、講座でも、「僕のしんどさをわかって」みたいなものが全然ないんだと思います。

そのしんどさは自分で見てきて、自分で受け入れたから、

だから別に人にわかってもらいたいっていう気持ちが出てこないんだと思います。

そういう発想がないんです。

そうじゃなくて、

自分が体験したことを通じて、みなさんに自分らしさ、人と違っていいということを感じてもらいたい、

自分を大切にすることがどれだけ大切かを知ってもらいたい、それをシェアしたい。

その気持ちしかないんです。


こんなにいいよー!楽しいんだよ!

全然大丈夫なんだよー!


それを伝えたいのです。



冒頭のサンバのメンバーもいろいろ苦労もしていますが、

うらみつらみのようなものがなくて。

メールを下さった方も、心配や不安を動機にするんじゃなくて、

好きという気持ちを動機に整理が出来るようになって。

みんな好き、楽しい、愛、

そんなものが根底にあるんです。


表面上見えていること、やっていることが同じでも、

その根底に何があるのかというのは本当に大切です。


その根底に正義感しかない平和活動とか、環境保護活動とか、教育とか、

そういったものを目にすることがありますが、

とても窮屈で、

「こうあるべき」という堅さが出てきてしまいます。

本当に愛を大切にして平和を願っていたり、環境に対する愛があったり、教育や自分に対する愛がある人って、

そういう正義感や窮屈さや堅さを出さないんです。

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