みんな違っているから面白い、楽しい

   最近、
「人は、みんな違うなぁ」
  と、つくづく思う。30年も受験指導をさせてもらって、多くの生徒に出会ったからだろう。当たり前だが、1人として同じ子はいない。みんな違う。遺伝子の組み合わせがなせるワザだと分かっていても、不思議なものだ。
 塾だから、
「一流大学に合格したい」
 という子が集まる。特に、私の塾は優秀な子の占有率が高いので知られているらしい。確かに、最近の合格者を見ると指導している私が驚くほどだ。

2016年度
 京都大学「医学部」、京都大学「理学部」、大阪大学「人間科学部」、名古屋大学「経済学部」、名古屋市立大学「医学部」、神戸大学「経済学部」、御茶ノ水大学「理学部」
2015年度
 京都大学「経済学部」、京都大学「総合人間学部」、東京医科歯科大学、大阪大学「外国語学部」、東工大、名市大「薬学部」。

 でも、これは私の手柄では全然なくて、優秀な生徒の方に集まってもらっているから。中学3年生から指導させてもらっているけれど、この年齢になると性格も生活習慣もできあがっている。
   外部から働きかけられる余地は少ない。
  受験産業で生きている私が言うのもなんだが、自分の塾に来れば誰でも京大に合格できるみたいなCMがいっぱい溢れている。ウソばっかり。中学から爆発的に学力が伸びる子なんて、奇跡的に数が少ない。
  私は、ホームページに成績開示してあるように京都大学の二次試験で英語8割、数学7割なので、家庭学習中の質問を無制限に受け付けるシステムは通塾生の子にとっては便利なはず。

成績開示クリックで拡大されます。  ↓
                                         

  でも、こういうシステムは普通の塾ではできない。すれば、宿題の代行業のようになってしまうし、それ以前にムチャクチャな量の解答を作るように依頼が舞い込むので、すぐパンクしてしまう。
  こういう制度は、優秀な子ばかりで、節度ある子ばかりの塾でないと実行できないのだ。ワルがいると、宿題を丸投げで
「なんで、返信しないんだよぉ!」
 となり、モンスターペアレントが出てきて
「契約違反ざます!」
 となりがち。
 私が勤務していた名古屋の予備校や塾では、もちろんそんなサービスができるわけもなく、教室に一切参考書や問題集を置いておかなかった。盗まれるのだ。
教室がスッカラカンの予備校や塾は、ロクなもんじゃないよ。
  

「夢のセブンティーンと期待してたのに、勉強ばっか!」
 と、不平タラタラのKさん。
「そんな夢を見ているのが間違い」
「だって、通学に2時間かかるから、クラブもできない」
「彼氏もおらん。勉強以外なんにもなしで卒業になりそう」
「みんな、そんなもんだよ」
 そう。私が指導させてもらった難関大に合格していった子たちは、似たり寄ったりだった。
 クラブや生徒会をやりながら、恋愛や遊びも満喫して難関大に合格できるなんて期待しない方がいい。
「でも、Wくんは・・・」
 と、何十万人に一人の才能豊かな子を例に挙げても、むなしいよ。

「野球少年 甲子...」の画像検索結果

 甲子園に出るような高校は、早朝練習から、夜はナイター設備があって1日中練習している。それも、全国から有望な選手をスカウトしてきて練習させている。勉強など、そっちのけでしょう。
 一番良くないのは、野球も補欠、勉強も三流大学しか合格できない。そして、適当にブラブラ遊んでいる。でも、自分は「クラブと勉強を両立している」と勘違いしている子。
 こういう子は、モノにならない。人生は短いのだから、プロフェッショナルになりたいなら一つのことに集中する方が、うまくいく確率が上がる。
 「山中伸弥」の画像検索結果

 ノーベル賞の山中先生は、神戸大卒らしい。神戸大といえば、関西では京大、阪大の次の三番手だ。18歳の時点での評価なんて、あてにならない。だから、高校でモノにならなくても悲観する必要はない。
 私もスケールは全然ちがうが、英検1級は30歳。高校生に混じって京大を7回受けたのは50代だった。学校で成果が出せなくても、とにかく一つの道をコツコツやればノーベル賞は無理でもプロにはなれる。
 近所に「錦」という定食屋さんがあるが、ウナギ丼は逸品だ。誰が作っているのか知らない。全国的に知られているわけでもない。でも、いつも繁盛している。一芸を極めると、生きていけるくらいの稼ぎはできるものだ。

   今、解散騒ぎの渦中にある「SMAP]の香取慎吾さんは、中卒。でも、ずっと芸能活動を続けて、今や一流のエンターテイナーです。収入も知名度も、私など足元にも及ばない。
 私は、そういう生き方を望まないけれど、それはそれでスゴイと思う。何かに一生懸命になっている人は、それだけで尊敬に値する。SMAPが踊って、歌えば、多くの人たちが喜ぶ。
 私には、できない芸当ですからね。
 だから、私は
「せめて、塾講師としてプロフェッショナルになりたい」
 と、強く願っている。
 人をはかるモノサシは、学力だけじゃないから面白い。みんな違っているから楽しい。それを、鋳型に押し込もうとする学校を、私は好きになれない。

「香取慎吾」の画像検索結果
 
 一般的に言えば、神戸大卒の人が
「オレは、ノーベル賞を取るぞ!」
 と言えば、変な人だと思われる。
 中卒と言えば、バカにされる。
 勉強もせずに、野球ばっかりやっていたり、ウナギの焼き方ばかり研究していたら、変人でしょう。
 私程度でも、京大を高校生に混じって7回受けたら変人扱いだった。いや、それどころか
「てめぇが合格したら、若い受験生が落ちるだろうがぁ」
 といった、脅迫メールも来た。動画をアップしたら、
「京大の合格基準を教えてさしあげます」
 と、デタラメを話そうとした電話がかかってきた。
 世の中の多くの人は、「みんな違っているから楽しい」という考え方には賛同してもらえないようなのだ。

「日教組」の画像検索結果

  私は、「みんな違っているから面白いし、楽しい」と考えている。みんなの意見がバラバラなのが、健康な社会だと思っている。だから、唯一好きになれないのが、社会主義。民進党。日教組。
  こういう人たちは、自分が100%正しい。完全無欠だと信じている。異なる主張や意見を許さない。だから、社会主義の中国や北朝鮮は、軍事独裁国家となってしまう。
  異なる意見を口にすると、粛清されてしまう。高射砲で、木っ端微塵にされてしまう。中国のように、報道規制や焚書坑儒になってしまう。どうみても、不健康としか思えない。
 実際、私は北勢中学校で社会主義教育を受けて、辟易したものだ。憲法九条は丸暗記させられ、5人組で机を固められ、「愛」だ「絆」だ「平和」だと、叩き込まれた。
 競争をあおるからと、校内順位も教えてもらえず、受験の時は、清水の舞台から飛び降りる心境だった。
 そんな教育、いいわけない。

   私は、学校のペースに全く合わなかった。中学校は簡単すぎたので、学校の教材をやらず勝手に問題集を解いていた。高校は、トップクラスについていこうとしたら、神経衰弱で倒れて入院騒ぎを起こした。
 結局、私が自分のペースで勉強したのは大学を卒業してからだった。だから、英検1級は30歳。京大レベルの数学は40代頃にやり始めた。50代で、ネットが普及したのでホームページやブログを作り、動画をアップした。
 学校なんて、どうでもいい。要は、本人がその気になって継続してやっていけるかどうかだけ。
  アメリカには、クラブもなければ、制服もない。夏休みは3ヶ月もあり、高校も大学も入るのは余り難しくない(その代わり、卒業するのは楽じゃない)。そういう自由さがアメリカのパワーを支えていると思う。
 日本も、いいかげん「強制」や「束縛」をやめるべきだと思う。

 


ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者のキョウダイ セブンさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。