視覚障害&発達障害?!25社以上転職しまくりダメ人生だったが、ひとり整体院という天職を見つけて6年目!(7)水商売編-1

お願いします!働かせてください!


大阪ミナミ。
大阪繁華街の道は
南北に走る道路を ○○筋(すじ)
東西に走る道路を ○○通り
と呼びます。

これは
宗右衛門町通り・美津寺通り・八幡通り
心斎橋筋商店街・畳屋町筋・笠屋町筋の狭いエリアでのお話です。


心斎橋筋商店街の最南端に位置する
戎橋 通称 ひっかけ橋で
僕は道頓堀川を眺めていました。


♪ラミミ~ミミレドラドドラ~
ドソソ~ソソファ♯ミレミ~

♪ミララ~ララソファ♯ミソソミ~
ミ レドレドレミラ~ソラ~

アイスクリーム屋さんから流れてくる
もの悲しいメロディーを聴きながら
いろいろと考えておりました。


お仕事を短期間でクビになることが
連続でありました。


何とかしないと!と
求人情報誌をもとに片っ端から電話したが
なかなか決まりません。


ハローワークは全くあてになりません。
長蛇の列。やる気のない職員。ニセ求人。
面接までこぎつけても
身元保証人を複数人、用意しろとか・・・


果ては、黄色い電話帳
タウンページを見ては、手当たり次第に電話をして
「御社では求人募集をしておりませんか?」
とお伺いをしたりしました。


何社かから

「では履歴書を送って下さい。」

お!やったね!と思って
送付するも、そこから先はナシのつぶて。


手詰まり状態でした。
歩き疲れて 戎橋から道頓堀川を眺めていました。


そんな僕に向かって

「こんばんは。すぐ近くのラウンジなんですが
 あ、いわゆるキャバクラですが
 1時間だけでもどうですか?」

ニコニコと長身の男性が声をかけてきました。


「お願いします!働かせてください!」

僕は、頭を重い切り下げてお願いしていました。


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お兄さんは、すぐ近くのお店に連れて
行ってくれました。

戎橋から宗右衛門町通りを東に歩いて
一つ目の角を北に向かう。これが畳屋町筋。

でかいビルです。エレベーターに乗る。

こういったテナントのエレベーターは
いい香りがします。サウナと同じ香り
僕は大好きなんです。

夕方でした。
店内には女の子がすでに何人か来ていました。
簡単な経歴書をその場で書きました。


 「よろしくお願いします!」

少しカラ元気が出てきて自己紹介の挨拶をしました。


「おーい、コイツにスーツ貸してやれよ」

 夏物の薄いのスーツの上下と
 クリーニングしたばかりの透明な袋に入った
Yシャツとネクタイ、そして黒いボロ革靴。

 「悪いけど、これしか無い。あるだけマシと思ってや」

いやいや、ありがたいです!感謝!
早速、身支度!(ちなみに、当時は2月半ば)


のっしのっしと大柄な男性が現れました。
店長の大海さんです。


「さて、キミにやってもらう仕事は
 開店前の準備、掃除、洗い物などあるが
 キモとなるのがお店の呼び込みだ。」

今日から3日間で、ご新規のお客様を10組
 お店に上げてみろ。お前の根性を見せてくれ。

 一度にたくさんのお金を使う爆弾客でなくていい。

 女の子のご指名もせず
 女の子にドリンクも御馳走せず
 1時間でお帰りになる
 お小遣いが少しの普通のサラリーマンで
 構わないから、10組だ。」

「そうすれば正式に採用とする。」


全くの初めての仕事。
営業経験は多少あるものの
呼び込みの仕事は初めてです。


大丈夫だろうか?

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