「ハンティングに行こう!」


夏の話。

千葉県は梨と落花生が有名だけど、トウモロコシも産。

夏の稼ぎ頭。手間暇かかり肥料も食うし、虫にも弱い。

しかし、主力商品。

だが、トウモロコシを作るのには大敵が…。

そう憎っくきハクビシン!上野動物公園で見たときは大きい猫で可愛いじゃない。と思ってたけど、これがまあ、食う食うモロコシを。

しかもちょうど大きく甘くなってきたのを食う。

正直、俺よりも目利き。ハクビシンが食った列のトウモロコシをみて、収穫を判断するほど。動物スゲー。

只、感心してばかりいられない。1日で数万円食べらてしまう。

こうなると、食うか食われるかだ。やられる前に殺る。

罠を仕掛けることにしました。(罠師の免許がいるからマネしないでね。無免許だけどね)

ある日、6時に出勤し収穫の準備をしていると、

「肥料袋と鉄パイプもって来てと」lineが届いた。

ついに獲物がかかったらしい。畑につくと、ベタな罠に(踏むとガシャーンと足が挟まれる奴)ハクビシンさんがいらっしゃる。

相当暴れたらしく、周りのトウモロコシがなぎ倒されていた。

鉄パイプを振りかぶるも、躊躇。しかし、それも数瞬のこと。

鉄パイプを振り下ろす、外れた。すぐに振りかぶり振り下ろす。

下は耕した地面、頭が地面にめり込む、致命傷には至らない。

なんども振り下ろし、T−シャツが血に染まる。

血に染まった惣流・アスカ・ラングレー。

「肥料袋」

ボクは袋を差し出し、ハクビシンを受け取った。

こ、これが俺の新しいボスか。

まるでギャング映画に出てくる、三下の気分。これが血の通過儀礼なのか。

外来生物の農作物被害。人間が招いた自然破壊てな感じで複雑な気分だが。ヤレヤレだぜ。

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