世界に5人しかいないような難病を抱えた弟が私にもたせてくれた、世界平和への夢のSTORY


世界中の人と友達になることが世界平和の第一歩だと思い、世界一周をしてきました、松本真奈美(MONA)です。帰国後の今は、チアリーダーとして活動しながら、セミナーやサロン運営、講演やコンサルタント等をしています。

私には、自分で歩くことも話すことも食べることも、息をすることすらできない難病を抱えている弟がいます。そんな弟の姉として生まれてきたからこそ芽生えた夢のSTORYをさせてください。




[弟が病気に]

明日の幼稚園の支度をしていた私の耳に、両親の騒がしい声が聞こえました。やがてピーポーピーポーの音が聞こえると、私一人残され、家に誰もいなくなりました。

生まれてまだ1年と経ってない弟は、どうやら難しい病気になったらしいのです。わけがわからないまま、家族が家にあまりいない日々が続きました。

大の甘えん坊だった私は、長く続く寂しさからご飯が食べられなくなり、栄養失調になり、ついには精神病になって歩けなくなりました。



そんな私を心配した両親は、親の付き添いがいらない施設に弟を預け、いろいろな場所へ旅行に連れて行ってくれました。親の愛に安心し、私の心も少しずつ元気になってきました。

だんだんと弟も安定してきて、私がランドセルを背負い始めた頃には、お家で生活ができるようになりました。車椅子の弟と一緒に家族で旅行に出かけたり、弟が通う養護学校にも積極的についていきました。家族が家で一緒ににられることが嬉しくて、どんなことも幸せに感じられる日々でした。




 家で一緒に生活をしながらも、突然危篤状態になり、お医者さんから、もう助かりません。と言われたことは、今までに何度もあります。その度に暗闇の中に突き落とされたような気持ちになりました。

でも、今も、弟は1秒1秒を強くたくましく生きています。

どんな時だって、弟は私に、確かな、力強い目で訴えかけてくれます。


「お姉ちゃん、僕、生きるから。」


[チアリーダーになるとこで私も笑顔を届けたい]

お友達と外を駆け回りたかっかな。食べ物をお腹いっぱいに食べたかったかな。女の子を口説いてみたりしたかったかな。それらが少し難しくても、弟はいつも私たち家族に笑顔を見せてくれました。笑顔、それは唯一弟が自分の力だけでできること。





弟の笑顔で、病院の先生も、看護師さんも、私たち家族も、みんな笑顔になります。周りが、温かくなります。だから私は、笑顔が大好きです。



私も、笑顔を与えられる人になりたい。そう思い大学生になった私はチアリーダーになりました。

自分の表現でもって、相手に笑顔を与えられる活動ができることが、たまらなく楽しかったのです。





[私の存在意義とは]

大学を卒業して、社会に出て働き始めると、自分がこの世に生まれてきた存在意義を考え始め流ようになりました。

この弟の姉として生まれてきた使命。

生きることの素晴らしさ、命の尊さを弟から教えてもらっているからこそ、小さい時からずっと疑問に思い、どうにかしなくてはいけないと思っていることがありました。それは、飢餓と戦争の問題。

小学生の時に黒柳徹子さんがユニセフの親善大使になられてから書かれた「トットちゃんとトットちゃんたち」という本を読み、お腹が空いて今にも死にそうな子供、戦争によって両親と離れ離れになったり、戦地に行かされたり、怪我や心の病気になってしまう世界の子供達。その内容に衝撃を受けました。その衝撃はずっと心の中に引っかかっていました。

生きることの素晴らしさ、命の尊さを弟から教えてもらっているからこそ、人が生きていくことを断つ飢餓と、人の命を奪う戦争をなくしたい。私は、世界の平和に貢献する人になりたいんだと、改めて強く思うようになりました。



[世界中に友達を作ること、それが世界平和の第一歩だ。]

そのために、まずは世界中に友達を作ることが大切なのではないかと思ったのです。友達になるということは、相手を知ることだから。人のことが大好きな私らしい発想でした。

その考えで3年勤めた会社を辞め、25年5月から26年6月までの13ヶ月で、アメリカから中米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと、約30の国々を一人で周りました。現地で知り合った方のお家に泊まらせてもらうことが多く、人との出会いにとても恵まれました。一人の時間はシャワーとトイレの時だけだったのではないかと思ってしまうほど、常に誰かが側にいてくれて、私に優しい手を差し伸べてくれました。



世界中の人々と触れ合う中で特に印象的だったエピソードがあります。

エチオピアで唇にお皿をはめたムルシ族と触れ合っていた時のこと、持っていた口紅をふとムルシ族のある女性につけてあげたら、目をキラキラさせながら喜んでくれました。たちまち「私にもつけて」と、村中のムルシ族の女性たちに囲まれたのです。この時思いました。女性がキレイになりたいと思う心は世界共通なのだと。




[私の夢]

新しい友達ができたら嬉しい。家族の誰かが病気になったら悲しい。好きな人ができて胸がドキドキする。どんなに国や宗教、文化や言葉、肌の色などが違くても、みんな感じる心はおんなじ。みんなみんな、おんなじ心を持っている。おんなじ人間なんだ。

だからこそ、世界中の人と人はもっと仲良くなれる。手と手を取り合って、より笑顔や歓喜にあふれる地球になると強く確信しました。

これからはこの確信を伝えるという活動をしていきたいと思っています。そうすることで、

私が生きている間に、戦争と飢餓をなくしたい。この地球を笑顔にしたい

これが私の夢です。



これが、常に笑顔を大切にして、毎日を一生懸命生きている弟の姉として、この地球に生まれた、私の使命なんだと思っています。


どんな大きな夢だって、叶うと思うのです。だって私には、小さな応援団がいるから。








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