アメリカでギャングに車を盗まれて、戻ってきた話

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英語が話せないのに、短期留学したら、ホストマザーに大量の薬を渡された話

から、3年後僕はアメリカの大学に留学しました。


留学してからしばらくして、僕は車を買いました。


↑こう書くと、ボンボンっぽく聞こえますが、

僕よりも年上の車。(←日本だと、とうに廃車。)




6万円で買った車です。6万円とは言っても、車は車。

もう、本当に大事に大事に乗っていました。


速度が遅すぎて、

後ろからクラクションを何度も鳴らされたり・・・。


なぜか夜中に、オートロックが空いたり閉まったり

(通りかかった友達が怪奇現象だと震えあがりました)


そのせいで、朝からバッテリーがあがったり・・・。

(いつも、バッテリのジャンプスターターを持ち歩いてました)


そんなことがあるたびに、

「かわいい先輩(車のこと)だな」と思いながら、共に過ごしていたわけです。


そんなある日、いつものように学校に行こうとして

玄関のドアを開けた時・・・

そこにいるはずの先輩(車)がいなかったんです。


周りを見渡しても、どこにもありませんでした。


その後、僕は

家に戻って、二度寝したんです。





「多分、夢だな」と思ったんです。


そして、5時間後・・・

夢から覚めた僕は、当たり前のように車に乗ろうと玄関を開けました。


すると・・・

やっぱりなかったんです。

(↑当たり前)



ルームメートに聞いても、知らないって言うし・・・。

(というか、2度寝したことに驚かれました。)


で、ようやくそこで事の重大さに気付いて・・・

POLICEに電話しました。


事情聴取にきてくれた屈強なPOLICEマンは

「この辺、ギャングの窃盗団が車盗んでるからねー」

ととんでもない言葉を残して去っていきました。



・・・ギャング

・・・逆に偶然、



こんなのに出くわさなくて良かった。

と少し思いました。



それから、2週間後・・・。


半ばあきらめかけた時、

POLICEマンが、いきなり家を訪ねてきました。





そこには、POLICEマンのビッグスマイルがありました。


なんと、窃盗団をみつけて、

車も押収したとのことでした。


もう、本当グッジョブ!

と思った矢先、とんでもないことを告げられました。

なぜかなかったらしいんです。



僕の先輩(車)だけが!!



なのに、なぜ、このPOLICEマンは笑ってるんだ・・・。

とイライラしていたら、

「だけど、これはみつけたよ!」と

ビッグスマイルと共にCDを渡されました。


そのCDは・・・

「相川七瀬」のCD。



相川七瀬・・・。

・・・いや、これ僕のじゃないし・・・。


もし、僕のだったとしても

「やったー!ありがとう!!」ハイタッチ!

とはならないし・・・。


自分のものじゃないことをPOLICEマンに告げると・・・

困った表情で、「でも、これあげるよ。」と言われました。


「それは、あなたが決めることじゃないのでは?」


「どこかに、このCDと車を盗まれた日本人

または、相川七瀬好きのアメリカ人がいるのでは?」

と伝えましたが、そのままゴリ押しされて、颯爽と去っていきました。


とんでもなくぬか喜びさせられて・・・

相川七瀬のCDだけもらって

友達の車に乗せてもらって

学校へ通う日々。

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