地下1階から11階へ ~フリーターから3年で会社社長になった弱虫バンドマン~【プロローグ】

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26才フリーターで結婚→就職・転職3回→29才起業→30才会社設立…。

美大卒業後、売れないバンドをやりながら、地下1階のパン屋でバイト。

バンド解散後ニート中に結婚。

その後、初の就活・社会人を3年間3社で過ごし子どもが生まれ退職。

自宅の物置部屋で起業したものの、子どもを膝に乗せながら待ち続けた仕事の電話。

そして気づけば法人化しビルの11階に事務所を構えた。

これが当時、3年間の僕の履歴書。


ミュージシャンになる予定だった。自分の中では…

大学在学中からミュージシャンを目指しをながら、

毎朝5時に自宅から電車で1時間かけてパン屋でアルバイトをしていた。

そこはデパートの地下1階で窓がなかった。

天気が良くても悪くても、朝でも昼でも時間の感覚はなく、

唯一時間を把握できるのは、分刻みに決められた製造工程。

今、どのパンを作っているかでだいたいの時間が把握できた。

そんな感覚さえ身に付いてしまうくらいアルバイトを続けていたのかもしれない。


昼休みはこのデパートの8階社員食堂で自分で作った最高にまずいおにぎりを食べていたが、同じデパートで綺麗な格好をして働く服売場の人たちは、いつも僕が近づくのを嫌がっているように見えた。


どうやら粉っぽいらしい。


腹六分で8階の社員食堂からまた地下1階までエレベーターで降りていく。

「いつか地下を脱してやる。。。」

「景色のいいビルの上層階で、きれいな服を着て仕事をしてやる。。。」

そんな思いをいつもほんのり思っていた。

目の前に映る「B1」のボタンが光ると同時に、

僕は地下1階のパン工場へ戻って行った。


ミュージシャンを目指しながらも、その頃はほとんどがバイトか自宅引きこもり。

1週間のうち、3日はフリーター、3日はニート、1日はスタジオ練習。

もちろん、作曲や楽器の練習はしていたが、

そんな暮らしをこの頃はしていた。


起業、創業・・・。


そんな言葉、知る由もなかった。

むしろ頭の中はいつもデビューという言葉が呼吸するように無意識に飛び交っていた。


転職は3年で3回

根っからの飽きっぽい性格(別の言い方では粘り強さがない)と、強い思い込み、

そして最近友人らに言われて気づいた社会不適合人という属性のせいなのか、

「もうここにいてもダメだ、や〜めたっ」と思っては転職していた。

今思えば逃げでもあった。

給料が上がらないから、人間関係が面倒だから、気まずいことがあったから…とか、

何だかんだ理由をつけては、環境を変えれば解決されると思っていたのかもしれない。

最終的には逃げ場はなくなった。

それと同時に子どもが生まれる。

彼と一緒にいたい欲望が抑えきれなくなり、

ある日突然、当時の会社の社長に退職を告げることになる。

これも一種の逃げだったのだろう。

自分の好きな人と好きな事だけやって生きていきたい。

そんな自分勝手な思いだけで退職願いをした。明日以降のことを一切考えずに。


しかも、僕がやってきた3社の業種は自分で起業した業種とは少し異なっていて、

起業してはじめて飛び込んだ業種(デザイン業)だった。

ゾクゾクっとするけど、なぜかワクワクの方が大きかった。

だってやっと青い鳥を見つけたんだから。


会社化して7期目

いまだに失敗をしては学んだり、

出来る!と言ってから死ぬ気で勉強し、挑戦することを繰り返しているが、

それが面白いし、自分の会社が成長している音が耳元でミシミシと聞こえてくるようでワクワクする。

今でこそ安定しそういった状態は減ったが、起業当時はそんな状態がほとんだだったから、

全般性不安障害(中でもパニック障害発作)という厄介な副産物を連れて来てしまったことは予定外だった。未だに未練たらたらで寄り添わられているのが非常に面倒だ。

そんな当時の事を少し大げさに例えれば、ドラクエでレベルが低いのにどんどん強いモンスターのいる場所へ進んで、瀕死の状態になっていた感じだ。しかも、常に毒状態。


家族との時間を大切にし、「絵とポエム」を描いている

現在はデザイン会社の経営とスタッフ教育をする中、

絵とポエムを描いている。

20代の時、ミュージシャンという手段は失敗に終わったが、

今度は絵とポエムという手段で、

当時から持っていた僕なりの使命感を果たしたいと思っているからだ。

寄り道だらけだったけれど、今は子どもの時のように自分らしく、

そして大切な家族との時間を幸せに過ごせている。

僕のような性格、境遇の人たちが、この話をきっかけに「自分らしい生き方」を

手に入れるヒントになれればと願いつつ、この物語を綴っていきたい。

そのためには、まずは社会人になる前のフリーター時代。

そのまた前の大学時代から話をしていこうと思う。

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Yuzie Tsukamoto

26才フリーターで結婚→就職・転職3回→29才起業→30才会社設立…。 職業:会社経営 特技:絵とポエム 装備:前向きの剣、心配性の盾 攻撃力:感性60、右脳30、左脳10 防御力:打たれ弱さ1,000 持ち物:全般性不安障害 属性:社会不適合人 宝物:家族

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26才フリーターで結婚→就職・転職3回→29才起業→30才会社設立…。 職業:会社経営 特技:絵とポエム 装備:前向きの剣、心配性の盾 攻撃力:感性60、右脳30、左脳10 防御力:打たれ弱さ1,000 持ち物:全般性不安障害 属性:社会不適合人 宝物:家族

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