僕が精神科に入院するまでのほんとうのこと~入院顛末記~(3)

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何者かによって操られることは解けたが
今度は死神がやってきた
何者かに操られるのから
やっと開放されてタバコに火をつけようとする
すると死神がささやいた
そのライターの火で部屋を燃やせ
そのライターの火で部屋を燃やせ
タバコに火をつけようとして手が震えた
どういうことなんだ
冷や汗が流れ始めた
幻聴で母の声がする
順番は大切やで
順番は大切やで
何のことを言っているのかわからなかった
タバコに火をつけてすった
また死神の声がする
タバコを落とせ
タバコを落として火事になれ
死神の声にびっくりして
おいらは一服をゆっくりすえなかった
それでもタバコを欲していたのだろう
またタバコに火をつけようとした
また死神の声がした
そのライターで部屋を燃やせ
そのライターで部屋を燃やせ
おいらはタバコに火をつけることをやめた
母の声がした
順番は大切やで
順番は大切やで
おいらは何が何かわからなくなってきていた
死神の声が激しくなってくる
死ね死ね死ね死ね
なんで生きているんや
お前なんか生きている価値がない
死ね死ね死ね死ね
死神が容赦なく襲ってきた
私はだんだんと死にたくないのに
死なないといけないのかと考え始めた
死にたくない
でも死なないといけないのか
死神の幻聴が容赦なく襲ってくる
死ね死ね死ね
生きる価値なんてない
私はだんだんと洗脳されていくような
そんな感じがしてきた
この声は止まらないのだろうか
他人の死神を取り去ったらそいつが
自分のところにやってきたのである
追い詰められていた
そしてふと立ち上がり
腹もくくっていないのに
ユニットバスに向かい
そしてユニットバスのカーテンに首を結び
風呂のふちから飛び降りて首をくくったのだ
一瞬暗くなり
次の瞬間
カーテンのバーが外れて
私は風呂の床に倒れていた
死ななかったのである
死ぬときでないのである
死神は悔しそうにしている
逃れやがった
逃れやがった
逃れやがった
それでもなお
ライターに火をつけるたびに
ライターで部屋を燃やすように死神は
私に命令してきていた
母の声が順番は大切だと訴えていた
死の衝動なんてものはない
死神が取り付いて離れないのだ
しばらく悔しそうにしていた死神は
少しのあいだ自分から離れていく
体がまたしても
何者かによりコントロールされるのである
明らかに何者かと死神は別のものなのだ

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