絵で生きていきたいなんて「夢」をもつのは、もうやめるといい。

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2011年2月に臨床獣医師を辞め、現在、アーティストとして生きている私。

アーティスト名はOuma(オーマ)。

「細胞」という生命の最小単位をモチーフにしたアート作品を制作発表している。


▼31歳で獣医をやめなんとなく絵を描き始めてから家賃0円のクリエイターズシェアハウスに受かるまでの話

http://storys.jp/story/14081

2014年にこのシェアハウスに受かり、浅草に拠点を移して2年半。

私は「アート」で生きられるようになった。

もちろん、家賃などの固定支出が0なのは大きい。


それでも、その他の費用をアート(作品だけでなく自身の企画も含めて)で賄い、

バルセロナ、ロシア、ドイツ、スリランカ、タイなど

さまざまな国に行くこともできるようになった。


アーティストというのはシンプルに、心のままに生きる生き方だと私は考えている。


本当は大きな美術館で展示発表だってしたいけど、

それができないから「身近な人たちに見てもらいたい」と言って、

そんなの興味ないようなフリをする。


絵を売ろうとしても売れないから、

「売る売らないは関係なくて、つくりたいからつくってる」と言う。


そんな風にごまかしながら、誰かのことを称賛するふりしてうらやんでいるうちは、

アーティストなんてなれやしない。


だって、ごまかしてる心がのった皿には、

ごまかしている作品しか盛りつけられないから。


見映えのいい言葉で着飾るような作品は、

見映えのいいモノに絶対に敵わない。


アートはヒトがつくる、ヒトの人生のこもる、唯一無二のものだから。


本当は作品が1点100万円で売れたらいいなって思ってるけど、

そんなこと言ったらお金欲しがってそうだし、

この絵じゃムリだよって笑われそうで怖いから、

私はそんなこと目指してないんですって言い訳しているんです。


そういう作品をつくればいい。


心をさらけ出すっていうのはそういうこと。


本当はみんなに上手―すごいーって言われるような作品がつくりたいって思っている作品。


そういう作品をつくればいい。


そうして、自分の本心を自分の目の前に引きずり出すのが

アーティストの仕事の第一歩だと思う。


媚びてる自分。

かわいいフリをする自分。

楽したい自分。

面倒ごとを避けようとする自分。

未来を知りたがる自分。

期待する自分。


本当はやりたくないのにやっていることの全てを引きずり出していく。


やりたいけどうまくいかなかったらどうしようかと思って

進めないでいたことの全てを引きずり出していく。


順位づけしてきた良し悪しと、

隠してきた虚栄をぜんぶ平面に並べ立てて、

全てを「色」として画面に再構成していく。


それがアーティストの仕事。


並べられた「色」を自分が生み出した物でない善悪で差別しないこと。


そうしてアーティストとして立ったら、

その「画」が置かれる世界を見ること。


それがアーティストにとっての「夢」となる。


「夢」というのは、自分一人で叶えるものじゃない。

自分の夢を叶えるには、誰かの力を借りる必要がある。

それなら、力を貸してくれる誰かにも喜びが届くものでなければ。

絵で生きていきたいなどという「自分」のためだけの夢に、誰かが手を貸すだろうか。


私はピカソみたいに有名になりたい。


ふつうの人が世界中で歴史に残るほど知られるようになるには、

アーティストか宗教家しかないと思っている。


政治家や王様になるのは、ふつうの人には難しい。

ただ、宗教は人のアイデンティティに踏み込み過ぎて、

それが争いの原因になることもある。


でもアートという場だけは、戦いが起こっても

その場は釈迦の手のひらのように、逃れられない受容の場がある。


ピカソはもういないけど、ピカソがいたっていうだけで、

バルセロナの町は今も潤い続けている。


作品もピカソもそんなに好きじゃなくたって、

バルセロナに行ったらピカソが通ったカフェには一応寄っておきたくなる。


生きている時も莫大なお金を稼いだピカソは、

死んでからも、残された名前だけで町に貢献しつづけている。

それはまだ100年はつづくだろう。

もしかしたら1000年つづくかもしれない。


そんなピカソが、もしも世界中を旅していたら。

きっと世界中に「ピカソゆかりの○○」ができるだろう。


足跡が種になって、そこから芽が出て花が咲いていくように。

私自身が花まで見ることができなくても、

花が咲くことは確信しているような。

そういう風に世界を歩いていきたい。

細胞の絵の、最初の線を引いてから6年。

2017年1月11日から私の1年4か月のアート旅が始まります。


1月     ロサンゼルス

2月     ニューヨーク

3~5月   フィンランド(トゥルク)

4~6月   ルーマニア

9、10月   フィンランド(マンッタ)

11~翌年4月 上海


1年後の自分はどうなっているだろう。

今の私のことを鼻で笑えるほど、「画」にふさわしい世界を生きているといい。







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小俣 智子

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