「秘密基地」の崩壊

「秘密基地」の崩壊

 男の子なら誰でも小さい頃に、「誰にも知られない」秘密基地にあこがれたはず。定番は、バットマンの秘密基地。地下にあって、誰にも知られない。日本のヒーローものも、多くはその基地は秘密の場所にある。

 当然、私も秘密基地があった。そして、大人になったら、木の上か、地下に秘密基地を作ろうと思った。秘密基地には、2つの条件がある。

(1)、誰にも知られない場所にある。
(2)、食糧やエネルギ―源があり、自活できる。

 ところが、大人になって分かったのだが、居住可能な建築物には固定資産税が課せられる。誰にも知られない場所に住居を作るというのは、脱税になってしまう。また、電気やガスを誰にも知られないで使うのは事実上不可能だ。

 それで、妥協策として家の中に「自活できる場所」を作ろうと考えた。指令室(通信機器、つまりネットワーク機能)があり、ホームシアターがあり、ジムがあり、プールがあり、専用のシェフがいる。
 ところが、こちらも問題ありだった。莫大な出費が必要なことばかりではない。ホームシアターは、近所のシネコンに負ける。ジムも、近所のジムの方が設備がいい。プールもそうだ。
 専用のシェフには、和洋中華を求めても不可能だろう。近所の専門店を利用した方が現実的だ。

 つまり、今の日本(先進国なら、どこでも)では、理想的な生活というのは少々のお金があれば実現する。私はすでに実現している。そして、気がついた。要するに、「モノではない」のだ。
「ア・バオア・ク...」の画像検索結果
 そこで考えた。「バットマンやガッチャマンの共通点は何だろう?」と。私の答えは、圧倒的な肉体と知能だった。それで、少林寺拳法を練習して、二段をとった後、練習を重ねてジャッキー・チェンにも会った。
 語学を練習して、英検1級や通訳ガイドの国家試験に合格し、京都大学の二次試験で7割をとれる数学をマスターした。指導した生徒は、京大医学部、阪大医学部、名大医学部に合格した。

 今年は、いよいよ「理Ⅲ」に2名挑戦する。京都大学医学部にも挑戦する。

 でも、すべてマンガのようだ。本物の科学者ではないし、アマチュア程度の格闘技だ。ぜんぜんヒーローじゃない。それどころか、塾講師としても、私より英語が上手な人も少数いるし、数学が上の人もいる。

 やっぱり、ここは「理Ⅲ」「京医」などの合格者をバンバン出さないと駄目な局面だろうね。東大医学部も京大医学部も、定員は100名ちょっと。三重県で最大の塾である「エイスウ」でも2016年に「理Ⅲ」合格は、たったの1名。

 私のような小さな個人塾から、理Ⅲ合格者がでたら三重県では奇跡だよ。大規模校は、優秀な生徒は授業料が無料だから「とりあえず在席」させて合格実績にしている。インチキだから、河合、駿台、東進とは競争する気はない。

 名古屋の大規模塾や予備校で17年勤務していた私が言うのだから、間違いはない。「理Ⅲ」や「京医」にバンバン合格して、この企画がうまくいき大金が手に入ったら、サンダーバードの秘密基地や、ア・バオア・クーを作りたい。

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