差別との出会い〜新たな命〜

僕は24歳嫁は23歳未婚の母で出会った。それから初めて差別を体験した話。付き合うようになり親に紹介する時に嫁側の家が地元で知られている言わば部落と言われる所で当時既に子供がいた。勿論僕の両親も言えばどんな地域かと言うのはすぐにわかるほど身近だったので僕も嫁も反対されるだろうとは考えてはいた。その予想は的中した。両親は恋愛するのがと言うより、あの地域でそれも子供がいてわざわざ苦労する道を我が子に選んで欲しくなかったのであろう。そして、その場は少し険悪な感じで終わり別れる事なく付き合いは続けた。そんなとある日姉から連絡来て家族会議をしたと聞いた。姉は僕の付き合う相手に対しても理解があり後押ししてくれた。何故姉は理解してくれたのか後日母から聞いた。それは、僕と姉が歩んで来た学校生活にあった。

僕と姉が通った小学校は人数は少なく学年で2クラスしかなくまた、どの学年にも部落から来てる生徒がいて同じ教室で育った。だからかわからないが確かに部落から来てる子の中には普通では考えられない様なことをする子もいた。しかし、人数が少ないからこそ皆んな仲良しで一緒に遊んだりしたりする事で部落から来る子たちが本当はすごいいい人だったり、面白いとかごく普通の子と同じだと身をもって感じだ経験から姉はわかってくれていた。

親とかその昔はどうか知らないけど、自分らが出会って来た部落育ちの子たちもごく一般的に普通の考えや何なら真面目な子もいて、中にはやんちゃな子もいてって、それは人として普通だと思う。それは、住んでる地域がどうだとかでなくその子の考え方だから本人と接して認める人なら全然ありだと。

むしろ親の様にあの地域はって決めつけて知りもしないで言ってる人の方が道徳勉強した方がいいと姉さんは言っていたらしい。

その話を聞いて、僕自身すごいスッキリしたし、僕の両親も色々不安はぬぐい切れてはないだろうけど交際に賛成してくれた。

それからは、僕も嫁も少し気が楽になったのと両親にも安心してもらえる様実家に行ってご飯を食べたり話す機会を増やしていった。

そして、僕も嫁も身内も不安や心配はどこかしらあるけど2年前に嫁と子供と結婚した。

そして、去年新たな命がお腹に宿った。

その時僕や嫁以上に上の子が喜ぶ姿を見て本当に結婚して良かったと思った。

それと同時に新たに生まれてくる子供は勿論だけど、上の子が悲しまない様に今まで以上に考えてあげないといけないと思うし楽しい家庭を築きあげたいと思います。

世の中にはまだまだ沢山の差別があって、僕と同じ様な思いや僕以上に選びようのない地域に生まれ育った嫁のような辛い思いをする人が居なくなり自分達の子供の世代で差別のない世の中で一個人として見てあげれる世の中になってくれれば本当にいいなと思います!


そして、最後に姉には夫婦共々感謝の気持ちでいっぱいです。



著者の長谷川 拓也さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。