生き地獄の始まり、電気水道ガス供給停止、米を買うお金も無く、家賃滞納、借金返済催促の電話が毎日朝から晩まで鳴る、一歩間違えばホームレス生活寸前の生き地獄

前話: 無職のままで18歳になった俺に、長男が生まれた。
次話: 生き地獄、(営業マンに転職) 嫁と嫁の両親との確執。 当時のヤフー知恵袋での質問が残っていた。これを読むと当時のことを思い出して怒りがこみあげてくる。

長男が生まれてから3年ぐらいたった時に、嫁の親の会社が倒産した。

嫁の親は建築会社の三代目だったが不景気で倒産した。

嫁の実家や親の財産は差し押さえられて、嫁家族は家を出なければいけない状況になった。

そして白羽の矢が俺に立った。

最初、嫁の親は俺に「消費者金融から30万円借りてきてほしい」と言ってきた。

生活費なのか借金返済のためなのかはわからないが、俺は断った。

なぜならどう考えても30万円ぽっちでどうにかなるような状況でないことは若造の俺でもわかるレベルだったからだ。

その次は「あんたの名義で家を借りて一緒に住む以外に方法はない」と言われた。

それはその場しのぎの話ではないので、了承した。

そして俺の名義で嫁の家族が見つけてきた家を借り、俺が消費者金融でお金を借りて引っ越し資金も出した。

そして俺は必死になって働いた。

朝から晩まで働いても収入は上がらず13万円、ボーナスはもちろんあるわけないし、残業しても残業手当もない、休日出勤しても休日出勤手当もない、それでも俺は、技術を磨けば必ず収入は

上がると信じてひたすら頑張った。

でも、頑張っても頑張っても収入は13万円、家賃約7万円を引くと残金6万円、さらに携帯電話料金やら光熱費やらで3万円ぐらい飛んで残金3万円。

消費者金融への返済は滞り、めでたくブラックリスト入り。

3万円で生活できるわけもなく、給料日の翌日にはお金がないと嫁に言われて喧嘩をする。

そんな毎日が続いていた。

ある日家に帰ると家が真っ暗だった。

「電気が切られた」らしい。

幸い(?)俺は電気だったので、切られた電気をつなぐ方法は知っていた。

(※犯罪です)

「明日、俺の実家から電気代借りてくるからとりあえず繋いどくわ」

俺の実家は貧乏なので、あまりお金を貸してくれとは言いづらかったが、どうしようもない状況だったので仕方なく借りてなんとかその場をしのいだ。

毎月のように、今月はガスが切られた、水道が止められた、米がない。

そんな状況が続いた。

(どうにかしてこの状況を抜け出さないと、確実にホームレスになるか、一家心中する未来しか見えない。)

そう思って、毎日電気工事をしながら、どうやったら稼げるのか必死で考えた、馬鹿な脳みそを振り絞って考えた結果

(電工で独立しよう!!)単純にそう思った。

でも、俺みたいな若造が独立したからって仕事はどこから取ってこればいいんだ?

馬鹿な脳みそで必死に考えた

(営業マンになろう!!そうすれば仕事を取る技術も身につくだろう!!)

でも、今まで接客なんてやったこともない、喋りも下手くそな人間が、営業マンになれるのか?

なかなか転職する勇気もなく、それから1年ぐらい電工で頑張っていた。

そのころにはアパートマンション戸建て住宅を一人で管理施工できるぐらいになっていた。

多い時で一人で3現場管理施工していた。

(これだけ頑張っても16万円しか貰えないのかよ!!ふざけんな!!馬鹿にしやがって!!)

そんな気持ちを持ちながらも頑張っていた。

ある時、現場が忙しくなって間に合いそうになくなってきたとき、社長に「このままでは現場が間に合わないから応援を入れてくれ」と頼んだが、「これぐらいでうだうだ言うな、頑張れ」みたいな感じであしらわれ、(こりゃだめだ、殺される)と思って、その日の夜に会社から借りていたものをこっそりと全部事務所に置いてそのまま無断で辞めた。

そして翌日、求人誌で見つけたリフォーム会社に電話をして、さらに翌日には面接をして、さらに翌日からその会社で働くことになった。


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生き地獄、(営業マンに転職) 嫁と嫁の両親との確執。 当時のヤフー知恵袋での質問が残っていた。これを読むと当時のことを思い出して怒りがこみあげてくる。

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