【私の人生と読書⑤】「悪人正機」吉本隆明 新潮文庫

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【私の人生と読書⑤】「悪人正機」吉本隆明 新潮文庫


「常識を見直すきっかけに」

この本は、思想界の巨人・吉本隆明に対して、糸井重里が聞き手となり「生きる」ことや「友だち」等、様々なテーマに関する話がまとめられています。吉本隆明の言葉には、人生に責任を持って生きるという姿勢が端々に感じられ、読み進めて行くうちに自分の常識について、改めて考えるきっかけとなります。


学生時代の夏目漱石が全く勉強もせず、ボートや馬に夢中となり、一年落第してしまったことを例に挙げ、一度はじっくりと自分を見つめなおし、腹を括った上で行動することの大切さを学びました。


 当時大学生の私は、夏目漱石のような人物でさえも、一度は遊ぶことに全精力を注ぎ、落第していたという事実に衝撃を受け、このまま学生生活を単調に過ごして良いのか、と自問自答しました。その結果、自分の本当に好きなことに全力を捧げようと決意し、書評合戦ビブリオバトルの普及活動を始めました。

 何の不自由もなく順調に物事を進めて行くことも素晴らしいですが、一度は立ち止まって、じっくりと考える際に、この本は様々な気付きを与えてくれます。

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【私の人生と読書⑥】「カリコリせんと生まれけむ」会田誠 幻冬舎文庫

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