【6話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで①ある子の言葉がきっかけで、高校をやめるまでに追い詰められた

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【6話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで①ある子の言葉がきっかけで、高校をやめるまでに追い詰められた
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高校を辞めようと思ったワケ


中学生の頃、私はひたすら勉強をしてた。


家に親がいなくて暇だったのもあるかもしれないけど、


1番は、認められる気がするから。


どういうこと?と思うかもしれない。

勉強なんてするか、という人もいるかもしれない。

少しだけ、そういう人に、こんな人もいることを知ってほしい。


家にはだれもいなかった。

母が帰ってくるのは朝方。

父とはしばらく会ってなかった。

学校以外で人と話さないからか、

極度の人見知り。

親戚にも人見知り(笑)


そんな時に私がやっていたのは勉強。


わけもわからない小学生の時に、

とりあえず塾に行くことになった。

言われるがままに行くことになる。

そこからは、誰かに促されるわけでもなく、塾へ1人で行くようになった。


そこでは、

できるようになると褒められた。

それからは、自分で採点していて、

丸がつくたびに褒められているような嬉しさを感じた。


誰かに褒められるということが、

嬉しくて。

親にしてもらえないことを、

勉強においてだけは、

自分で自分にすることにした。


認められるために勉強をした。


小学生の時は、算数ができなくて、

できない人は給食が食べれないと言われ、

みんなが給食を食べるなか、

1人算数を泣きながらといたこともあった。

中学からは、だんだんと成績が良くなって、

100人いるなかで学年3位になった。


高校受験をすることになり、

それからは、毎日勉強。

食事は1人だったけど、その時もひたすら勉強をしながら食べた。

そのかいもあって、無事第一志望に合格!

都立の進学校へ行けることになった!

服装は自由!髪染めるのもOK!

バイトも大丈夫だった。

嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。


高校では、軽音楽部かテニス部に入ろうと思った。

部活見学週間に行ってみると、

軽音楽部は自分たちの世界に入りすぎて、

気持ちが悪かった(笑)

こりゃないなー、と思ってテニス部に入ろうと思った。


そんな時に体調を悪くし、体験入部期間に休んでしまった。

その後、練習に行っても、

同学年の子はよそよそしく、

先輩からは、体入期間に休んだからと、

ひたすら素振りだけをさせられる。

その空気感に心が折れ(笑)、

気弱な私は、入部を諦めることにした。

この頃の精神力のなさ(笑)


どうしようかと考えてる時に、

バイトをしようと思い、

高校生で働けるところをいっぱい調べた。

新宿に住んでいたが、

新宿にあるファミレスで募集してたので、

早速面接に行ってみた。


面接なんてやったことない。

めっちゃ根暗だけど大丈夫なのか?!

と思いつつ、行ってみたら採用。

キッチンスタッフとして働けることになり、

高校生活が帰宅部だけで終わらないことを安心した。


高校生活は、勉強はまぁまぁ。

1年生の頃は良かった。

でもだんだん面倒にはなってはいた。

バイトは土日だけだけど、

自分が通う高校にはいないタイプの人で、

偏差値だけで言ったら、低いのかもしれない。

(というか、当時はそんなこと微塵も思わなかったけど、わかりやすいように書いてます)

どちらかというと、

バイト先の先輩や同学年の子の方が、

話しやすかったし、居心地が良かった。

なかには、高校を辞めた男子もいた。


2年生になり、学校の子よりも、

バイトの子の方がますますつきやいやすくなり、

遊びに行くのはバイトの人の方が多かった。


高校の友達ももちろんいた。

ただ、そのうちの1人の子に、

ある言葉を言われて、とてつもないショックを受けたことがあり、

ますます人見知りと内にこもる性格が悪化した。


なんの授業だったかは忘れたけど、

各自自分で調べたことをみんなの前でスピーチするというものだ。

確かあの時は、薬物やタバコ、などがテーマだった。

めちゃくちゃディープ(笑)


私はその時、どんなテーマにするかを考えていた。

図書館で本を探していて、

なんとなく見つけた夜回り先生という方の本を手に取った。


夜回り先生は、不良少年や家庭にはいづらい子どもの支援をする人だ。

その人が、薬物について書いており、

これをテーマにすることにした。


本を読んでいると衝撃的なことばかり。

でも、なんとなく親和性を感じた。

私は本の中に出てくる子たちに比べると、

恵まれている気がする。

でも、近い部分もある…。


その頃は、まだネグレクトという言葉はなかったように思う。

身体的な虐待のことは言われていたが。

本の中にはネグレクトされた子どももいた。

そこに近い部分があるように思った。

あと、出てくる非行少年と、

なんとなく親を重ねてもいた。


その頃、両親のことをなんとなく気づいていた。

父の背中に刺青があったことがどういうことか、

母がホステスとして働いていたことがどういうことだったのか。

薄ぼんやりではあったけど。


なんとなく、とてもなんとなく自分や

家族を把握し始めた時でもあった。

この本を通じて、自分を知った。

ただ、この本に出てくる人たちは、あまりに辛い状況で、

完全に自分と重ねるほど、自分は頑張ってないし、

同じだなんて言ったら、

その子たちに悪い気持ちを持つくらい、

自分は恵まれてると思った。


そんな時に、友達に机にあった本のことを聞かれた。

こういう本で、同じ高校生なのに大変そうなんだ。
ふーん。
私もなんとなく共感したり、似たようなことがあるから、悲しいんだ。親が帰ってこないし。
いやー、他にもたくさん辛い思いをしてる人なんて、いっぱいいるよ。虐待とかって酷いらしいからね。

その言葉に、すごくびっくりした。

私はその頃には、一人暮らしをしていて、

そのことは話をしていた。(8話くらいでこの話をします。)

それ以外のことは、なかなか言えず、

この時期は思春期でもあるので、

人と自分が違うことが凄く怖かった。


そんな時に、思い切って言った一言。

自分ももしかすると、この本に出てくるような人と、

同じ部分があるかもしれないということ。


それを真っ向から否定され、

他の人の方が大変だと言われた。

今の自分よりも、

本に出てる人たちが大変なのはわかってるよ。

でも、私の大変さは私が感じてることだから、

それでいいのではないのか。

と怒りも感じた。


それから私はできるだけ人には、

自分のことを言わなくなった。

その友達とも、なんとなく表面上での付き合いをした。


今考えると、あの学校にいる人の多くが、

家庭が裕福な人だったと思う。

本とかを読んで、自分は知ってる

と言いたいタイプの人が多かったのかも。


なんとなく、なんとなく、自分と考えが違った。


あと、もう1つ違ったこと。


お昼ご飯に、母が一度だけお弁当を作ってくれた。

ご飯の上に、シャケが一匹乗ってるだけのものだった(笑)

母のお弁当は奇抜で、

幼稚園の時は納豆巻きが入っていたことがあった。


お弁当はいいよ、と言い、

それからは、お昼に購買やコンビニに行って買ってきていた。

買いに行くと、ギリギリだから、

いつも急いで食べていた。


毎日みんなお弁当を持ってきていた。


なんとなく、なんとなく、

お弁当を持ってる持ってないの違いが、当時は大きく感じられた。


あとあと、まだある。

毎日、満員の地下鉄に揺られて学校に行っていた。

その時住んでいたのは、なんとオフィス街のど真ん中(笑)

サラリーマンがオフィスに向かう中、

駅に向かう女子高生(笑)


なんとなく、なんとなく、周りの目線が怖くなった。


なんとなく、

学校に行くのが嫌になった。

でも、行かなきゃいけない。


高校の修学旅行は、

お金がないと嘘をいい、行かなかった。

でもあながち完全な嘘ではなかったんだとは思う。

母が修学旅行のお金のことを言ってたから

出てきた嘘だったように思い出す。

だって、母もごめんね、と言っていたし。


何かの行事が他にもあったけど、行かなかった。


3年生になり、いよいよ大学受験。

当たり前のように、大学に行くことを考えていた。


周りは、勉強に集中していた。

私は前述のことに加えて、

家の家事をしている自分。

この時間も勉強している人たちを、

ますます羨ましく違うように感じた。


国立を目指そうと思い、勉強に食らいつくが、

苦手な数学がなかなかわからない。

数2くらいまでしか付いていけない…。

どうしてもわからない。

勉強にまで付いていけなくなったんだ。

唯一、自分を認められた勉強にも。


なんとなく、プツンと切れた。


そして、学校になんとなくいけなくなった。


行こうと思うと、足が重くて、

行ったら、授業中に涙が出た。

なんで涙が出るかわからなくて、必死に隠した。

鏡を見るのが怖くなった。


足がどんどん重くなって、

学校に行かなくなった。

学校の友達からのメールはスルーした。

先生は、特に何も言わなかった。


3年生の5月に学校に行かなくなり、

8月に正式にやめる手続きをした。

この時もひとりで。

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