【7話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで②1科目の受験だけで、高校の卒業を認定してくれる制度を見つける

前話: 【6話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで①ある子の言葉がきっかけで、高校をやめるまでに追い詰められた
次話: 【8話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで③女子高生が大学生の彼氏の家で1ヶ月ニート生活

毎日、寝て冷めるだけのニート生活。



高認ってなんだろう?

高校をやめようと思った。

けど、その後どうするのかも決めてない。

高校を辞めたら中退になってしまう…。

どうしようと思いながらも、起きることができず、

学校に行けない日が2週間続いた。


そういえば、大検ってのがあるなと気づいたある日。

ネットで、大検を調べてみた。

すると、ちょうど私の年に大検がなくなり、第一回目の高認試験が始まることがわかった。


高認ってなんだろうと調べてみる。


カタカタカタ



高認は、高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを

認定するための試験だそう。

ちなみに大検は、大学入学資格を取得するための試験。


大検では、大学を受験するための資格なので、

専門学校に行くことや、

学校には行かずに就職する際には使えない。

しかも、9科目を全て受けなければならない。


高認の場合は、専門学校や短大への入学資格が取得でき、

高校を卒業した人と同等の学力があることを認定するものなので、

就職にも高卒として使える(ところとある)。


なにより驚いたのは科目数。

私の場合、高校3年生の春まで通っていた。

そして、卒業の単位は全て取っていたのだ。

その場合も高校をやめるならば、

高認を受ける必要はある。

ただ、1科目だけでいいのであった。


これを受けよう!

まるで私が受けるためにあるような、

そのために制度が変わったのではないかとも思うほど。

とても嬉しくて、少し元気が出た。


高校をやめることにした。

母にも言った。

何か言われたのかもしれないけど、

全然覚えていない。

多分だけど、

好きにすれば!

という感じだった。


手続きは全部1人でした。

まずは、高認の申し込み。

とにかく高認の申し込み書類を隅から隅まで読んだ。

何度もなんども読んだ。

書類を揃えて、郵送した。


学校に行って、やめる手続きをした。

先生には、特になんとも言われなかった。

進学校だし、こういう学生は早く辞めてもらった方が

学校にとってはいいのかもしれない。


あとは試験勉強しなきゃ。

大学も受けたい。

母には塾に行くように促された。


高認の勉強もでき、大学受験の勉強もできる塾に行ってみた。

電車に揺られる。ちょっとだけ遠かった。


電車に乗るのは、とんでもなく怖かった。

なにせ、あの「女子高生」がいるから。

※女子高生になぜそんな恐怖を?という方は、6話をご覧ください!


目に入ると気持ち悪くなるので、

目をそらせた。


その日、体験入学をしてみた。

なんか雰囲気がまず、ちょっと違う。

多分私とおんなじように、学校に行けなかった方々なのだろう。

なんかみんな暗かった。

ちょっと疲れた感じに見えた。


終わって、家に帰った。

とても疲れた。

一応、次の日の体験入学2日目。


早速休んだ。

というか行く気が全くなかった。

電車に乗るのもやだし、

あの雰囲気で勉強したくない。


母から電話があった。

塾に行かないことを言った。


激昂した。

昔から、気が強くて、

思い通りにならないと、すごい勢いで怒る人だった。


もうあんたのことなんて知らないよ!

と言われた。

見捨てられた気がした。


また疲れて、ベットで寝る日々が続いた。

完全にニート生活。

毎日毎日寝てた。

完全に自分の中に引きこもっていた。

その当時付き合ってた彼氏の家に、

1ヶ月泊まり続けることもあった。

※その彼氏のことは、次の回で説明します。


ある日、母が訪問にきた。

でもベットから出られなかった。

部屋のチャイムが連続で鳴らされる。


鍵を持っていたので、鍵を開けたようだが、

チェーンをかけてるので、開けられない。


ガンガンガンガンと、

ドアがこじ開けようとする音がする。


すごい恐怖だった。

起きられない。


しばらくしてやんだと思い、

ホッとした。

すると外で声がする。

男の人と母が話す声。

その後、電動の音がして、

完全にやばいと感じた私は飛び起きた。


玄関を開けると、業者らしき人と、

母がいた。

あら、といい、業者にお金を渡した。

死んだかと思って開けてもらおうとしたのよ

と。


なんてハチャメチャな。

確かにその可能性もあるけどさ(笑)

それより、もう知らない!と言ったのは、

お母さんでしょうと心で呟いた。


高認試験の1ヶ月前までは、

ただただそんな生活を繰り返すだけ。

ご飯は食べないとダメだから、

たまにスーパーに行くくらいだった。

お金もそんなにないから、

コンビニ弁当でも1番安いものか、

作れる時は、うどんやカレーを作って過ごした。


母は、高校を辞めることに、

本当は反対だったのかもしれないけど、

最後にはわかってくれた。

塾に行かないことも理解してくれた。


私は、この時無理に学校に通わずに辞めたことを、

全く後悔していない。


後悔どころか、このころの経験が、

今の仕事や、やりたいことにつながっている。

そして精神的にも疲弊していたから、

あの時に無理に行っていたら、

もしかしたら自殺していたかもしれない。

本当に良かったと思う。


今回は、

高校を辞めたいけど、

辞めたらどうすればいいか、

親に反対されたりしてる人にとって、

何か役立つのではないかと思い、

高認やその時の状況を中心に書きました。


次の回は、大学受験までの私。

彼氏の家に入り浸る編(笑)

続きのストーリーはこちら!

【8話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで③女子高生が大学生の彼氏の家で1ヶ月ニート生活

著者の新しい とびらさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。