【8話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで③女子高生が大学生の彼氏の家で1ヶ月ニート生活

前話: 【7話】高校を中退した女子が上智大学法学部に入学して卒業するまで②1科目の受験だけで、高校の卒業を認定してくれる制度を見つける

女子高生と大学生の同棲生活。


高校を辞めてから1ヶ月ほどだった頃、


家に1人でいるのがとにかく寂しかった。

夜は怖いので、ずっと電気をつけたまま。

テレビはニュースもバラエティもドラマも見れなかったので、

一日中放送している通販チャンネルをひたすら見ていた(笑)


電気をつけたり、誰かがいるような感覚で、

テレビをつけたりしないと、

不安で眠ることができなかった。

そのころは、心の癒しのCDを数枚買って、

寝ながら聞いていたこともあった。


話は変わるけど、そのころ私は彼氏がいた。

アルバイトで出会った大学生。


そんなに好きじゃなかった。


???????

とい疑問を持たれた方、正解!(笑)


そりゃ、好きでないのに

なんで付き合うの?と思いますよね(笑)


私はそのころ、好きとか嫌いとかあまり関係なく、

付き合うことができた。

好き嫌いの感情ではなく、かわいそうかわいそうでないか、の基準だった。


???????????

とまた疑問が生まれた方、正解!!(笑)


付き合ったきっかけを書いていくと、

出会いはアルバイト。


アルバイト先で同じ部署にいた人だった。

日常会話をするくらいで、2人でご飯を食べに行ったりとか、

そういうことはなかった。

むしろ、同年代の他のスタッフと遊ぶことが多かった。


ただバイト先はとても仲が良くて、

よく食事に行ったり、遊びにいくこともあった。

そこに彼はよくきていた。


なんとなく、その人の周りが私と彼をくっつけようとしているのがわかった。

彼は私が好きだったらしい。


今声かけなよ!的なことをコソコソ言っているのが聞こえ、

その後に彼が話しかけてきた。

周りは爆笑。


完全にいじめられキャラだし(いじられじゃない感じ笑)、

そんな彼に素直に他の人の話なんて聞かなきゃいいのにとも思った。


あ、ちなみに彼の見た目を簡単に伝えると、

太った秋葉原系男子。

好きなタイプの顔でもない…。

性格も、根暗なタイプ(私も当時そうだったけどその笑)。


そんな彼がかわいそうになったのだ。

相手に感情移入しすぎちゃうのが、私のよくないところだった(笑)


とりあえず、2人でご飯にと誘われたので、

ご飯を食べに行った。

夜になり、帰るときまで何も言わない。


私はそのときなぜか気を使い、

付き合うとか、そういう話がしたいんじゃないの?

とズバッといい、告白をさせた。


私はいいよ、と言った。


そのころは、自分を大切にしない時期でもあった。

好きな人じゃない人と付き合う感情がわからない人もいるかもだけど、

自分が嫌いで仕方なかったから、

平気でできたんだと思う。

あと、好きじゃない、というだけで、

別に嫌いでもなかった。

というか、嫌いな人というのがいなかったな…


私が高校を辞めたころ、

そんな彼氏と、1年付き合っていた。


好きではないとはいえ、誰も味方がいない中で、

大きな心の支えになっていた。


そんな彼は定期的に家に来てくれた。

たまにご飯を食べに行ったりした。


私は1人でいるのが怖かったので、

その時間が安心した。

ただ、前回の母との一件後は、家にいるのも怖くなっていた。


また今日も夜が来る…。


夜になるのが怖い、1人が怖い。


と思った私は、夜に電車に飛び乗った。


彼氏の家まで30分以上はかかるけど、

とにかくその間は縮こまり、

周りを見ないようにした。


彼氏の家に行き、泊まらせてもらうことにした。


彼氏の家にいると、とても安心した。

彼は大体家にいた。

ちょうど夏休みに入るころだったことや、

あまり大学に行ってなかったこともあった。


ご飯を最初の1日、2日は作ってくれた。

それ以降はピザを食べたり、

コンビニのご飯を食べたり。


たまに見るニュースに気持ち悪くなり、

また落ち込んで、ズルズルと帰れなくなっていた。


すっかり昼夜逆転をしてしまい、

彼が好きだったネットゲームを夜中ずっと2人でしていた。

とっても汚い話なのだけど、お風呂に入るのも嫌で、

2、3日に一度入るくらいだった!!!


途中で、本当に

死のう、

と思う時もあった。


こんな役に立たないことをしてるなら、

私なんて死んだほうがいいんだ。


彼氏は寝れているのに、自分は寝れずにそんなことを考える時もあった。

たまに、彼氏にイライラをぶつけてブツことがあったなと思い出して、

たいそう反省をする。

精神的に本当にどん底まで落ち込んだ。

そんな生活を1ヶ月続けた。


ただ、そんな生活を続けていくうちに、少しずつ、ほんの少しだけ元気になっていた。

彼氏がそれでも諦めずにそばにいてくれたから。


あと、高認のテストも1ヶ月ほどに迫っていたこともあり、

そろそろ勉強をマジでしないと…と感じていた。


そのころ、ちょっとだけ参考書が読めるようにもなっていた。


そんなときに彼が

そろそろ家に帰ったら?部屋を開けとくのはよくないよ。


と言ってくれた。

よし、帰ろうと思った。


それからは、彼が定期的に来てくれ、

私は勉強を本格的にやり始めることができた。


高認の受験日。

周りは親御さんがいる人が多く、

私はその時も1人だった。


試験の時間。

私は英語だけの受験だった。

緊張する…。

始めの合図とともに、問題を解き始めた。


結果はというと、自己採点では、

一問だけ間違えたが、あとは全問正解だった。


これで高校を卒業したと同等だ。

また1つ自信をつけ、次の大学受験へ向けて、

一歩歩み出すことができた。


好きではなかったけど、

根暗ではあったけど、

本当に優しくて側にいてくれた、

そんな彼氏がいたから、今があると思う。

その後、別れたけど、今も感謝の気持ちでいっぱいです。

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