~風に吹かれて~ (日本一周その57)

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~風に吹かれて~


 


(日本一周その57)


 


 


今朝は 誰かの 話し声で 目が 覚めた


東京から 来た 男性と 札幌から 来た


2人が 旅の 事で 雑談を していた


取り留めの 無い 話


そう 感じていた


 


 


その 囁くよな 会話で 目が 覚めた


でも まだ 他に いる 2人は 夢の 中に いるのか


すやすやと 寝息を 立ててる


 


 


東京から 来た 男性と 札幌から 来た 男性は


交通機関で ここまで 来たらしく


互いに その 経緯を 話し合って いた


そして ボーッと 窓の 外を 見てる 俺に


旅の 話を 聞いてきた


 


 


結局 3人で 旅の話で 盛り上がって いると


朝食の 案内が 来て 


俺たちは 布団を 片付け


憩いの部屋へと 降りて いった


 


 


女性の 客は もう 全員揃って いて 配膳を


手伝って いた


 


「ご飯は 各自 好きに よそってね」オーナーの


 


奥さんが 言う


思わず 山盛りに してしまう 自分が いた


 


 


ここは 半セルフな 宿だった


手伝えるなら 手伝って と言う 感じで 誰もが それを


当たり前だと 思って いた


宿と 言うよりかは 寮 そんな 宿だった


 


 


食事の 時間に なった


よく みんな 朝から これだけ 笑えるのかと 言うくらい


賑やかな 朝食に なった


 


 


たまには バイクで 行動してる 連中から 離れて


色々な タイプの 旅人と 話を するのも 面白いと


思う 朝 だった


 


 


朝食が 終わると 各自 荷物を まとめ 旅立つ


準備に 追われていた


 


 


バイクで 来た 連中は 荷物を バイクに 積みこむ


交通機関で 回っている 連中は ニセコ駅へと 送迎車が


出るので それまでに 荷物を まとめて おかなければ ならない


慌ただしい 時間が 朝の 宿を 活気立たせて いた


 


 


そして 何度 経験してきたで あろう 別れの 時だ・・・


 


 


連絡先を 交換する 人


出会えた 事を 感謝の 言葉で 伝える 人


何回も 握手を 繰り返す 人


人間って いいな~って 思う 瞬間だ


 


 


俺は 一つ年下の 東京から きた 男性と ウマが合い


連絡先を 交換した


 


 


東京は 友達が ほとんど 金沢から 移り住んで しまい


よく 遊びに 行く 街だった


だから きっと すぐに 会えそうな 気がした


 


 


送迎車が 出る 


 


車で 来ていた 客にも 協力してもらい オーナーの


ワンボックスカーと 2台の 車に8人が 乗り 


駅へと 向かう


 


 


バイクで 来ていたのは 俺を 含め 4人 


誰かが 言う


 


 


「せっかくだから 駅まで 見送りに 行かないか?」


 


気が付けば バイク4台で ニセコの 駅前に いた


 


 


送迎車も 駅に 着く


改札で 最後の 別れを 皆で 交わした


 


 


札幌方面には 7人が 向かう


函館方面には 1人だけだ その 1人が 昨晩よく話した


みゆきさんだった


 


 


 


「静岡に 帰るの?」って 聞いた


 


 


 


「うん もう 休みも ないから・・・また どこかで


会えると いいね」と みゆきさんが 言う


 


 


  


「そうだね 会えるといいね」と 返した


 


 


 


もう 会うことは 決して 無い


そう言う ものだと 長旅で 染み付いた 性が 反応する


 


 


それじゃ と 皆と ここで 別れて 函館へと 向かった


 


 


バイクの エンジンを 軽く ときめかせると


やたら 晴れた 秋晴れが 視界に 広がる 


蝦夷富士の 羊蹄山を 視界の 隅に 捉えながら


長万部の町へと アクセルを 握った


 


 


また 一人に 戻る 瞬間だ


それが 妙に 安心感を 与えて いた


 


 


長万部までの ルート5は 車も 無く


乾いた 風が 時々 はじらいなが


首元を かすんで 消えていく


 


 


その 感覚が 今までの 旅を 振り返え させる


そして 最後が 近くなって きた 北海道を 


俺に 感じさせて くれていた


 


 


1時間後 長万部の 街に 入る 


駅前に 来たとき 駅の 入口に カニめしの のぼりを


見つけた


 


 


「カニ飯かぁ・・・ 食べてみるか」なぜか そんな 気分に なった


 


時計の針も 昼が 近く なっている 


 


 


バイクを 駅前に 停め 売店で カニ飯を 買い


そばに あった 待合室の イスに座って お茶を 飲み


カニ飯に 箸を つけた


 


 


その時 後方の 改札が 慌ただしくなる


多分 電車が 着き 乗客が 降りて 来ているのだろ


そんな ことより カニ飯を 食らう 事で 


頭の中は 満たされていた


 


 


そんな時 後ろから 声が した


 


 


「こんな ところで 何してるの?」


 


声の する方を 振り向いたら そこには


みゆきさんが 立って いた


 


 


カニ飯を くわえたまま 体が 固まった


 


 


人間 予想も しないことが 起こると 体が 固まることを


はじめて 知った


 


 


 


「どうして ここに いるの?」カニ飯を 食らいなが 聞いた


 


 


 


「私 ここで 特急に 乗り換えるから それで・・・


 


昼ご飯?」


 


 


 


「そう  昼ご飯 」 なにを 食べてるか もう 忘れそうに なる


 


 


 


「今日は 何処まで行くの?」


 


 


 


「俺は 函館まで 行くけど みゆきさんは?」


 


 


 


「私も 函館だよ」 


 


 


 


「じゃ 俺の バイクに 乗って 函館 まわらない?」


 


 


 


自分で なぜ こんな 事を 言ったのか まるで わからなかった


多分 カニ飯が 美味かった からだろう


それに こんな お嬢さんが バイクの 後ろなど 乗るわけがない


と 思った


 


 


 


「いいわよ!それで まわりましょう」


 




 


もう少しで カニ飯を 吹き出す ところ だった・・・


 


 


 


「バイクの 後ろ 乗った 経験 あるの?」


 


 


 


「大学生の時に 一度 あるわよ」と 笑いながら 言う


 


 


 


大物なのか? 天然なのか? なぜか 苦笑い する 俺が いた


 


 


特急が 函館駅に 着く 時間を 互いに 確認して


改札で 待ち合わせる ことにした


まだ 特急は 着かない 法定速度で 走って 


函館に 向かっても 俺の 方が 早く 着くだろ


 


 


しばらく 待合室の ベンチに 腰掛けて 俺たちは


色々な 話を して 時間を 共有した


 


 


現実の 時間軸に 戻った時 みゆきさんと 別れて


函館へと 向かった


 


 


ルート5を 海風を 体に 受けながら 


一定の リズムを 刻む エンジン音を 友に 


内浦湾を 左手に 見ながら 函館を 目指した


 


 


この時 とんでもない 失態に 気づいた


2人乗りを しながら みゆきさんと この バイクで


函館の 街を まわる


 


 


2人乗りを するなら 忘れては ならない 


物が 無いのに 気が付く それは・・・


 


 


 


ヘルメットだ


 


 


 


俺の 持ってる ヘルメットは 一つ だけ


わざわざ こんな 物 買うわけにも いかない


どうしたものか?・・・


 


 


あと 2時間後には 函館駅に 迎えに 行って いないと


いけない


時折 強く 吹く 海風に からかわれてる 気がして


ため息を ついた


 


 


ヘルメットを 考えながら 函館までの 道は


ただ そこにあり そして 黙って 俺を 見ていた


 


 


 


「どうしたら いいのか・・・?」


 


 


 


ヘルメットなんて 物を はじめて 深刻に 考えた


ため息の 中


秋晴れの 北海道が あくびをして


 


そこに いた・・・




























. 


 


 


 


 


 


 



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