You used to be my everything〜あなたは私のすべてだった〜episode 3

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3

夢のような日々が始まった。




約8ヵ月間離れていた憧れの人が、隣にいる。




特別な事は何もしてないけど、




私は彼の生活に溶け込んでいった。





彼の通う音大の授業に忍び込んだり、





自習室でピアノを弾く彼の隣で読書をしたり、





多国籍人種の面々が通うテコンドー教室で彼のスポーツ姿を見守ったり、





友達の家のホームパーティーに参加したり、






週末には市場へショッピングに行ったり。





こんなに一緒にいれるとは思ってなかった。





そんな中、ある壁がが私の前で仁王立ちしていた。







「言葉の壁」





高校生になってから本格的に向き合いだした英語。




日常会話はできても、



恋人として色んな話をする中で、




自分の気持ちを表現することのむずかしさが日を追うごとに不安として膨らんでいった。







「スランプ」ってやつを肌で感じた。






一緒にいればいるほど好きになる。




その反面、




「嫌われたくない自分」が脅え出す。






「自分の声って、どんなんだっけ?」




そう思うほど、無口な時もあった。









"don't be shy"

(恥ずかしがらないで)








彼のそんな言葉には、




「間違いを恐れないで」




という意味も含まれていた。





そんな、自己嫌悪と夢うつつのトルネードな毎日。








ある出来事が起った。







「今夜は出かけるよ!」と、彼。






「どーせフィッシュ&チップスを食べに行く位やろ~?」




と、可愛くない返しの私。






"wait and see ;)"

(見てのお楽しみ☆)




といたずらな笑顔を浮かべてくる。





夜になると、Danの友達のPhilipがドレスアップして現れた。





彼と話しているうちに、




Danも、Danパパもパシッとスーツに着替えてた。





「どこ行くの?」と尋ねるも、ブリティッシュ無視!







Philipに尋ねるも、



「教えると、俺殺されちゃうんだ☆」



と、ウィンクして舌をペロリと出された。(古典)






車に乗り込み、丘をずんずんを登る。





見なれない風景に、





だんだん不安が押し寄せる。






よく考えてみたら、この旅は幸せすぎた。





普通の大阪の女子高生がこんないい思いをできると思っていたことが間違いだったんだ。









ヤ マ ニ ス テ ラ レ ル 。







すると、丘のてっぺんに、なにやら明りのついた建物が。







"social bar"




と書いてある。





すると、知らないうちにDanとPhilipはいなくなっていた。





そうか、私はここで殺されるんだ。(生死崖っぷち)




最後の晩餐と心して、




私はDan父とbarへ行ってドリンクを調達。





ホールのようなところで席について、はぐれてしまったDanとPhilipを待つ。





すると、



わらわらと町の子供たちやお年寄りが集まってきて円になって何かを待っていた。





宗教?





と思ったのもつかの間、




カントリー調のメロディーが会場を包み、





ホールにあった舞台の幕がピャーっと開いた。





なんと、そこにはチェーンソーを持ったDanとPhilip!






ではなく、(笑)






アコーディオンを奏でるPhilipと、





ピアノを弾くDanの姿!!!






その曲に合わせてお年寄りや子供達はフォークダンスを踊り出す!!!






驚きを隠せない私に、ステージから彼がニッコリ。






あぁ~。




いっそのこともうチェーンソーで首をかっ切ってくれ!





こんなに幸せなことがあていいのかと、何度も夢か確認するために目をこすった。






気付いたらコーラの入ったグラス片手にチュンチュン踊る私。





演奏が終わって、彼が私の元に。






「びっくりした?





君はダンスが好きやから、




バンド仲間を呼び掛けてこのパーティーを開いてもらったんだ」






Philipも、親指立ててウィンク&舌ペロリ(古典・再)。






幸せで、足がすくんだ。






私は、ずっと彼に恋してた。






けど、





彼は





私を愛してくれていた。





「ヤ マ ニ ス テ ラ レ ル」のくだりは何だったんだ!(自己責任)








最高の日々を送り、





刻一刻と、





帰国の日が近づいていた。


読んでよかった
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