いつものごはんは母の味 2

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池袋で落ち合って、まず浅草に向かった。


この頃私は、どこのおみくじを引いても大吉しか出なくて、浅草寺の結果も大吉だった。


何をやってもうまくいくが、自分におごることなく努力せよ。


未来に期待はしてます。ただし、神様、乗り越えられる試練だけください。


それから河童橋に向かった。

私も母さんもウキウキだった。

夢の場所。某テーマパーク並み。

私の買うものは決まっていた。


雪平鍋、鉄のフライパン、三徳包丁


調理における3種の神器。


何事も形から入るタイプの二人なので、下手なものを買いたくなかった。

買うなら一生ものを。



「父さんからお金預かってるから。ここはお金出してあげる。大事に使いなさい。」


「ありがたく頂戴いたします。大事に使います。」


三種の神器が揃ったので、ここで母さんとはお別れ。


本当の意味での1人暮らしが始まる。


残念ながら、全く感動のシーンはなかった。

あっけらかんと


「じゃあね」

「バイバイ。気をつけてね」


普通の家族って今生の別れでもない限りこんなもんだと思う。


1人暮らしの家までの帰りにご飯炊き用の土鍋を買って帰路に着いた。


自分でご飯作ろう。

道具も揃って準備万端。



…この時まではウキウキした気分だった。

この時までは。

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