毒母に育てられて3
薄暗い道を歩いているような日々だった…
その後に弟が生まれて私の居場所は益々なくなったような気がしてた。
それでも私は弟を恨んだりはしなかった。
暫くして、母親は相変わらず、祖母のスナックに働き始めた。
私が弟の面倒を見るのは当たり前になったし、弟は私の事をママって間違えて呼ぶ程に私が母親になっていたのかも知れない。
その2年後、妹が生まれた。
ダウン症で生まれた。
母親は泣いてばかりいた。
それなのに、暫くしたら、また、朝帰りを頻繁にし始めた。
私は、小5の時、小さい母親になった。
慣れない手つきで赤ちゃんの肌着を二枚重ねにして紐は結び方が分からずメチャクチャだけど、何とか巻いた。
オムツの取り換えも大変だったし、
ミルクの温度も難しかった。
直ぐに泣くし毎日が慌ただしくて、私は学校も休みがちになった。
その頃には2人とも帰らなくなってきていた。
私は、あの頃の色調を全く思い出せず、モノクロの世界で生きていた。
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