和をもって尊しと成す⑵
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その後、お医者さまも驚くほど、奇跡的に順調な発達をしてくれたT恵ですが、やはり知的な面の遅れは目立ち、言葉もトイレトレーニングも小学校に入学してから…普通の発達のこどもよりも本当にゆっくりゆっくりのT恵ペース。
けれども、彼女らしいひたむきな頑張りと先生方の献身的な支えもあり、だんだんとできることが増えてきました。
そんなT恵だったので、わたしは小学校入学のときに
(卒業するころには簡単な絵本を妹たちに読んであげたり、自分の名前がひらがなで書けたらいいなぁ…)と思っていたのです。
ですが、この冬休み、宿題のプリントの名前を書く欄をふと見ると……
自分の名前を下手ながらも漢字で書いているではありませんか……?!
一瞬わが目を疑いました!
「Tちゃん!漢字で名前書けるの?!」
「うん、K子せんせいがおしえてくれたよ」
T恵の言葉は、K子先生との様々な思い出をよみがえらせ、わたしは不覚にも涙してしまいました……。
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?
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