第十八回 記憶の扉 〜映画のエンドロールに向かって〜

私は、二つの奇跡の物語を知っている。


一つは、私が書いてきた奇跡の物語の記録。


もう一つは、医院内ブログを書いていた広瀬さんの奇跡の物語。


私と広瀬さんが初めて出会った時の頃を思い出す。




広瀬さんは、

私よりも先に…病に倒れているのに…

まだ寝たきりで、喉に人口呼吸器の穴が空き、床ずれが出来ていた。


ショックだった。


「ダメだ医療に殺される。」


あの時、私の胸が騒ついた。


この環境では、もう会社に戻れないし、社会復帰も無理だろう。


そんな事さえ感じさせた。


私は、この人と上部だけの付き合いで医療に殺させてはならないと思った。


真剣に向き合わないといけない。


病院から這い出させてあげないと行けない。


それをするのには、激しくぶつかり合うだろう。


私は勝手ながら、そんな事を考えていた。


個人病院からリハビリ病棟に転院をした広瀬さんは、車椅子を漕ぎながら会社に復帰して行った。


あの時から、会社と社会の荒波にどれだけの辛い事があったのだろうか…。


広瀬さんこそが、『奇跡のリハビリテーションとして注目と光を当てられる人』なのです。


私は、広瀬さんが歩き示した自分の足跡を本や映像にしてくれる事を心から願っています。


二つの奇跡の物語の一つは、広瀬さんの為にある。


広瀬さんが、強く大きく輝くために…。


私の奇跡のリハビリテーションの物語りがある。


いつの日か、私は広瀬さんの物語が本や映像、映画に出来ると信じています。


きっと出来るような気がします。


広瀬さん、書く事を頑張ってください。


私も『映画へのエンドロールに向かって』書き続けたいと思います。

著者のKanamori Junkiさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。