毒母に育てられて5

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脱出への道へ向かうも困難が立ちはだかる。

中学校…余り良い思い出がないな。

青春時代真っ只中で戻りたい!って思う人が多いと思うが私には思い出したくない過去だ。

記憶喪失になりたいと思う位。

小学校の頃は行事に母親が来ないことが当たり前になって居たし高学年からは親に変わって小さな弟や妹の育児するようになって、ちょこちょこ欠席もしてたし…

肺炎になった時は、コーラとポテトチップスの、のり塩食べて凄く辛い思いした。

胃の中でポテトチップスが刺さるような感覚を覚えている。

咳をしても1人って言葉が似合うような状態で…

夏祭りにも行けず悲しかったなぁ…

病気になっても気づいてもらえないって宿命なんだと思った。

死ぬ寸前までいってたらしい。

母親が病院の先生に何でこんなになるまで連れて来なかったと怒鳴られて居た。

私は小学生の頃から、やたらと色気が出ていたらしく、小学校の行事でモノレールに乗って、登山か何かに行った時も、大人の男から声をかけられた事があった。

それがナンパだと暫くしてから知った。

3年生くらいの時だったかな?

とにかく、そういう事が多かったし、自分では気づかない所で狙われてる感覚があり、母親が私の事を嫌いだったのも、そのせいなのかな?

それとも、父親似のせいなのかも知れないけれど…

再婚相手が21歳の時に私が10歳。

この頃の私は生理がきて胸の膨らみも目立ち小学校のプールの授業が嫌でたまらなかった。

恥ずかしくて隠すようになり猫背になった頃だった。

近所の友達のお母さんからは、胸が大きいから、スポーツブラしないと乳腺が切れちゃうよって教えられた。

母親が普通の家庭ならば気づく事なのかも知れない…

その頃、女の先生に嫌われていた。

母親が持つ私への嫉妬心と同じく、そういう目をしていた。

中1の時の担任も女の先生で、やはり凄く嫌われていた。

母親は、近所や友達のお母さんとの人付き合いも得意ではないしコミュニケーションの取り方も下手だった。

自己中で一方的にバーっとマシンガンのように喋り、周りが見えていないタイプなので近所の評判も悪いのは感じていた。

その頃の自分は親とは反対の事をした。

私は大人と話すのは得意で礼儀正しく、普通のお母さんって人達からは、好かれる事が多かった。

友達のお母さんからは良く褒めて貰えて嬉しかったけれど代わりに、その友達には好かれてなかったと思う。

友達のお母さんが私の事を自分の子と比べて、〇〇ちゃんは偉いねって言うので、その子にとっては面白くないしムカつく対象になっていたんだと思う…

私は、いつも一人ぼっちだった。

中学生の頃に人生の計画を立てた。

もう此処では生きてはいけないから、何とかして脱出したいと考え始めた頃。

夜が怖くて憎くて、たまらなかった。

良くない事が起きるって思うから。

遠くへ行きたい…

目をギュッとつぶって寝たふりをする。

怖くて、手に汗を握って、ずっと死んだふりみたいに動かないで朝を迎える。

外では鳥の鳴き声と薄暗い中で、ほんのり明るみがかったような深い藍色が見えた。

頭がボーッとして夢なのか現実なのか分からなくて逃げ場のない鳥カゴの中に閉じ込められたような感じだった。

いつも同じ夢を見た。

男に追われて、その男の顔は暗闇の中で真っ黒で良く見えないが、逃げても逃げても追いかけられて、しまいには捕まって目が醒める。

目をつぶって居たら朝が来る。

早く脱出しないと堕落した大人のドス黒い波に呑み込まれてしまう。

二十歳になったら家を出て行きたい!

結婚して自分の家庭を持つ事が夢になった。

こんな私だけど夢を見ても良いですか?

叶うならば陽の当たる場所へ行きたい。

こんな薄暗い部屋の中に閉じこもっていたらダメだ…

心の底から笑いたい、朝まで何も考えずグッスリ眠りたい、炊きたてのご飯を家族と一緒に食べたい、明日の心配などしないで生きていたい…

その頃に描いてた理想の結婚相手は、おじいちゃんに似て優しくてO型の人、真面目な人、スポーツが得意で明るい人、大きい声を出さない礼儀正しく控え目な人…こんな感じだったかな?そんな人が現れたら直ぐに結婚したいと12歳の私は考えていた。似顔絵も描いた。

髪は黒髪でサラサラヘア、肌は白くて、笑顔が素敵な貴方、出会えますようにと祈った、あの日…

とても真剣に。

行き場がなくて、居場所もなくて、本当に息詰まる日々だった。

だけど夢は見る事は出来る…

何とか耐え続けて時を待つんだ。

暗闇の中で遠く先に一点の灯りを探すように、ただ一つだけ希望を持ちたかった。








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