600㎞を越えろ~始めの一歩~

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皆様の温かい指導の下、元々熱中し易い性格が功を成した…とでも言うのでしょうか。戦国IXAのランキングは急上昇し、同盟内でも上位に位置するようになり、騒がしさは同盟トップを飾るようになりました。
そんな頃、同盟内でもう一人、盟主補佐を選任しようということがあり、様々な方の名前が挙がりましたが…最終的には二人に絞られました。一人は同盟内で常にトップを飾っている憧れの人ことK坂さんで文句なしの推薦でしたが、もう一人というのが…何とこの私(´・ω・`)ムードメーカーなのとお節介が推薦の理由とのこと。ランキング的にも、存在の価値としてもK坂さんの足下にも及ばない私は、当然自分が盟主補佐になることはないだろうと確信していたので、K坂さんと比較されるポジションになれただけでも大満足しておりました。
しかし、事態は急変します。今まで沈黙を守っていたK坂さんが…ついに口を開いたのです。
「私は盟主補佐という柄ではないので、●●(私のIXAネーム)さんに引き受けて頂くのが良いかと存じます。」
( ゚д゚)ポカーン
推薦されてしまいました。私は勿論、K坂さんを推薦していたのですが…K坂さんの発言力が強すぎたのでしょう、結果として盟主補佐には私が就任することとなりました。正直、盟主補佐なんて雑用やらトラブル対処やら…非常に面倒で損な役回りとなることが多いです。なので、私だって盟主補佐という柄ではないのですが…如何せん、あのK坂さんが流れ的なものとは言え、推薦して下さったのです。馬車馬のように働かなければ申し訳が立たないってものでしょう!そんな訳で、私の戦国IXAへの熱はますます上がり、ついでにK坂さんへの崇拝の気持ちは大気圏突入です。

その気持ちは更に強くなります。間もなく行われた戦国IXAの合戦にて、K坂さんの確認ミスで陣張りの座標が私と被ってしまうということがありました。私は怒るどころか、「K坂さんと被っちゃった…(∀`*ゞ)エヘヘ」なんて気持ち悪い反応をしていたのですが、それに対してK坂さんからはお詫びの書状(要はメッセージ機能)を頂いてしまいました。
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
芸能人にサインを貰ったような気分で、思わず保護設定しちゃいました(←もはやストーカー)。やっべーーーーー、悶えすぎて毛根死滅しそうだーーーーーっ!これは…小宇宙築いちゃったね、うん。もはや私は、K坂さんのファン…というより、K坂さんの捨て駒希望のストーカーでした。

しかし、私は大きな間違いを犯していました。書状の文面が非常に優しく丁寧であること、合戦時間は平日の朝昼も含まれるのに大抵参戦していたことからK坂さんは専業主婦であり、孤高の騎士というイメージから宝塚の男役のような風貌をされているのだと…そう、女性だと勘違いしていたのでした。
でも、この勘違いこそが…当時、彼氏と酷い別れ方をして男性不信に陥っていた私が、彼に対して心を開くきっかけとなるのでした。

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