社会を生きるために必要な当たり前のこと

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ホワイトな大手企業は勝ち組か?


長い長い学生生活を費やして、ようやく手に入れた大手企業への切符。

僕はそれを握りしめ、社会人としての道を歩み始めた。

そこで僕は順風満帆の、ようは「勝ち組」の人生を送れるのだと本気で思っていた。


しかし待っていたのは月収手取りわずか11万の現実。

さらに厄介だったのはその会社が超ホワイト、つまり全く残業がなかったのだ。


時間と体力だけは無駄にあるが、何か趣味を始めようにもお金がない。

本や漫画、ゲームに没頭し、それなりに満喫した生活を送っていたが、それも時間の問題。


気がつけば、何もせずにただボーッと天井を見つめているだけの日が多くなった。


7時に起きて、9時から会社で働き、19時に帰宅して、適当に過ごして23時には寝る。


こんなドラマや漫画みたいなループ生活が本当にあるんだなと、なんだか笑えた。


「稼ぎ方を教えてやるから東京に出て来い!」


あまりにも退屈だった為、

少しは自分を高めようと自己啓発本やビジネス本をよく読むようになった。


学生時代にはそういった類の書籍は読んで来なかったが、

これが意外なほど面白く、どんどんハマっていった。


その本の中には、会社に縛られずに自分で起業し、自由に生きている人たちの姿があった。

いつしか僕も、その人たちのように起業することを夢見るようになった。


「稼ぎ方を教えてやるから東京に出てこい!」


これは大阪で開かれたある起業家のセミナーに参加した際に言われた言葉だった。


「自分を変えるにはまず環境を変えるしかない!」

「人生をつまらなくしているのは自分だ!」

「今やらない奴は、いつまで経ってもやらないんだ!」

「年収1000万円なんて簡単だ!」


その会場にいた何人がその人の言葉を真剣に聞いていたかは分からないが、

僕にとってそれらは希望となる言葉だった。


何よりその人が年に何億円もの金額を稼いでおり、書籍をいくつも出版していた。

年に何度も海外に渡り、東京のタワーマンションに住んでいる。


僕にとってその人は、まさに憧れの存在だったから、

僕はすぐに会社を辞めて東京に行く決意をした。


1年後に年収1000万円を超えるビジネスマンになるための第一歩だ。


「何ひとつ成長してないけど、大丈夫?」


それから1年後。

僕は東京のドン・キホーテのレジ打ちと、引越しのアルバイトを掛け持ちで働いていた。


雇われてではなく、ビジネスとして稼いだお金はゼロ。

自己投資としてお金を注ぎ込み、気付けば借金は600万円を超えていた。


食事は1日2食で、2食とも1袋30円の焼きそばだ。


一体どこで間違えたのだろう?


予定では今頃高級タワーマンションの一室で、優雅に仕事をしているはずだったのに。

このままでは起業どころかサラリーマンとしての最低限の生活すら危うい状況である。


そんな僕に残ったいたのは、

名前と顔が一致しない5000人ものフェイスブック友達と、

誰が見るかも分からない200以上ものブログ記事だった。


それでも僕は、毎日ブログを投稿し続けた。


「何ひとつ成長していないけど、大丈夫?」


そのブログを大阪でお世話になった社長さんがたまたま見て、連絡をくれたのだった。

僕は思い切ってその社長さんに、これまで自分がやってきたことと、今抱えている悩みを相談した。


その社長さんは僕の話を親身に、2時間以上も聞いてくれた。

そして僕には、起業家に必要な力どころか「社会人として当たり前の能力」すら、

身についていないことがわかった。


そんな状態でビジネスに取り組んでも、うまく行くわけがない。

でも周りにそれを教えてくれる人なんて、誰一人いなかった。


だから僕は、その社長さんから学びたいと告げた。


「それなら、大阪に帰ってくるといいよ。」


社長さんは、そう答えてくれた。


本当に「ゼロ」からのスタート


その後、大阪に帰ってきた時の僕には、本当に何もなかった。

新しい部屋を借りるお金すらも無くて、友人の家や漫画喫茶に泊まっていた。


それでも僕は諦めずに、その社長さんからの学びを忠実に実行していった。


そして1ヶ月後、

僕は自分の力で20万円以上を稼ぐことができ、一人暮らしを始められるようになった。


今はその社長さんに、ファッションで起業する為の方法を教わっている。


この1年という時間と、600万円もの借金をして僕が学んだことは、

結局「社会人としての当たり前の能力」さえしっかりと身につけることができれば、

会社員としても、ビジネスマンとしても成果をあげることが出来るということだった。

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