私が上場企業の役員の地位を捨て、海外移住に踏み切った理由(3)危機感1 英語ができないとヤバい

このエントリーをはてなブックマークに追加
55



 実は私が以前働いていた会社には、数人の外国人社員がいた。アメリカ人、スコットランド人、イタリア人。そして、英語が話せる社員も多数。更に、クライアントも外資系やや多め。何故か「英語縛り」の会議に巻き込まれることもしばしば。CCに英語のメールが入ってくることなど日常茶飯事でした。一方、私生活においても、なぜか英語が話せる友人ばかり。中には帰国子女もいましたが、基本的には社会人になってから必要に駆られて英語を習得したタイプ。飲み会とかやってると、「あれ、こいつも英語話せる」「あいつ、そういえば去年までアメリカにいたよな」とか、もうどこに行っても「英語攻め」に遭っていました。いま思い返してみると恵まれた環境に見えますが、当時は拷問以外の何物でもありませんでした。


 さて、ポイントはこの状況をどう捉えるか。一般的には、「英語はただのツール」、「英語ができても仕事ができなければ意味はない」と言う人は決して少ないくないと思います。もしかすると、多数派かもしれません。私もこのように受け止めて、「英語から距離を置く」という選択肢も勿論あったのですが、私の場合、少々事情が違ったのです。というのも、私の周りにいたのは、



英語もできて、仕事もすごくできる人たち



 もうこうなると、言い訳できなくなる訳です。彼らの大半はやはり「非帰国子女」であり、業務上の必要に駆られて英語を習得した方々。決して発音は格好良くなくても、ビジネスにおいて十分にコミュニケーションが成立していました。そして、ネイティブスピーカーも、日本人に対してネイティブのような英語を求めることはしません。彼らが求めるのは、中身。英語で言うと、substance。しっかりとした内容を、はっきりと伝えることができれば尊敬を勝ち取ることだって難しいことではありません。そして、不運にも(幸運にも?)それができる日本人ビジネスマンに、私は何人も出逢ってしまったのです。



ヤバい、と思いました。


猛烈な劣等感が全身を覆いました。



 そして、さらに私に追い討ちを掛けたのが「海外コンプレックス」。当時から、私は頻繁に海外旅行には出掛けていましたが、それはあくまでも旅行。「海外に住むこと」と「旅行することは」は、全くの別物です。次元が違うと言っても過言ではありません(いまだから言えますが)。私の周囲にいた英語スピーカーの方々は、ほぼ皆さん、海外在住経験がありました。そして彼らとの会話でちょいちょい顔を出す「海外経験談」は、私にとって非常に興味深いものでした。彼ら自身が何割増しにも魅力的に見えました。海外在住経験者や外国人との輪に加わった時に、感じた疎外感。



みんなが当たり前に経験していることを自分は経験していない。



こうした事実に「真正面から」向き合うようになったのが、30代中盤。そして、30代中盤などまだまだ若造。何だってできる。いまなら十分に間に合う。そこで、この「英語劣等感」「海外コンプレックス」を克服するために思いついたのが、



一番厳しい環境に身を置くこと。



自分では当時気付いていませんでしたが、自分が「かなりのドM」だということを思い知らされますね。そして、見つけた「一番厳しい環境」こそ、


海外MBA(経営学修士号) ~ すべて英語の環境で修士号を取る

そこで英語をマスターし、同時に海外在住経験も積む




 こうして、当時37歳の2007年の6月から半年間、私は徹底的に英語を勉強したのです。大学受験以来の英語の勉強、しかも激務の仕事と格闘しながら。当時の模様は、拙著「37歳半年でIELTS6.5 42歳で英国MBA留学を実現した英語勉強法」に収録してあります。


次回に続く。



読んでよかった
このエントリーをはてなブックマークに追加
このストーリーをブログ等で紹介する

Keiji Aoki

現在、フィリピンのセブ島で英会話スクールを経営しています。海外生活、海外起業、セブ島情報、イギリス情報、セブ島留学等、お気軽にお問い合わせ下さい。 ブログ:セブ島で現地ビジネス(ホンネの話) http://cebuapprentice.com/ 英会話スクール:セブ英語倶楽部 http://ce

Keiji Aokiさんが次に書こうと思っていること

|

キャリア・転職のタグがついたストーリー

第13話「アメリカの洗礼 続き そしていよいよ授業を選択する時」⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第12話「アメリカの洗礼」⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第11話『バークリー音楽院?バークリー音楽大学?』⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

「東京のお父さん」って、何だろう?

夢は、叶う。でも、自分の頭で想像しないと実現しない。

高校生の時、自分の未来が見えなかった。今は、毎日楽しく生きている話

アメリカ企業から中国に派遣された日本人が地獄を見て学んだこと(1)

第10話『バークリー音楽大学へ行った事』⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第8話『諦める、という決断』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第7話『〜奨学金オーディション 後日 VSアメリカ〜』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第6話『〜奨学金オーディションその2 VS グレッグ〜』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第5話『〜奨学金オーディションその1 VS アドリブ編〜』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第4話『恋の病』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

第1話『決断』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで。ープロローグー

Keiji Aoki

現在、フィリピンのセブ島で英会話スクールを経営しています。海外生活、海外起業、セブ島情報、イギリス情報、セブ島留学等、お気軽にお問い合わせ下さい。 ブログ:セブ島で現地ビジネス(ホンネの話) http://cebuapprentice.com/ 英会話スクール:セブ英語倶楽部 http://ce

Keiji Aoki

現在、フィリピンのセブ島で英会話スクールを経営しています。海外生活、海外起業、セブ島情報、イギリス情報、セブ島留学等、お気軽にお問い合わせ下さい。 ブログ:セブ島で現地ビジネス(ホンネの話) http://cebuapprentice.com/ 英会話スクール:セブ英語倶楽部 http://ce

Keijiさんの他のストーリー

  • 私が上場企業の役員の地位を捨て、海外移住に踏み切った理由(4)危機感2 仕事がつまらない