私が上場企業の役員の地位を捨て、海外移住に踏み切った理由(6)英国の素晴らしさを徹底的に語る

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 さて、海外移住といっても、世界には200を超す国と地域があります。つまり 海外移住と一言で言っても、それこそ無数の形があるのです。そして、まず決めるべきは、どの国にするのか?どこに移住するか、ということでしょう。私は イギリスとフィリピンの2か国にしか住んだことがないのですが、その経験を踏まえて、なぜいまセブ島にいるのかについて、順を追って説明したいと思います。


 私は2012年の8月から2013年の9月まで、14ヵ月の間、イギリスで過ごしました。最後の1ヶ月だけロンドンで過ごし、それ以外は私が通った大学のあるサウサンプトンというイングランド南部の中規模都市に住んでいました。もうイギリスは最高でした。住めば住むほど、イギリスがどんどん好きになっていきました。大学院卒業後もイギリスに残ることを本気で考えていました。そして、セブに住む今でも、いつかイギリスに帰りたいという思いを失ったことはありません。さて、一体、イギリスの何がこれだけ私を惹きつけたのでしょうか。


それは、イギリス人の素晴らしさ。世界一のマナーと親切さです。


 日本人は非常にマナーの良い民族だと言われます。私もそう思います。それは、日本人として最も誇りに思うことの一つです。しかし、イギリス人には負けた、と正直思いました。当時、懇意にして頂いた日本人留学生の方も「イギリス人の方が上」と仰っていました。勿論、100%全員という訳ではありませんが、もうどこに行っても気分が良いのです。みんな気持ち良く挨拶してくれ、何かあれば必ず目を見てサンキューと言う。バスを降りる時だって、みんな運転手にサンキューと声をかけて出ていくのです。常に他人に先を譲り、車を運転する人は必ず歩行者を優先する。こちらが横断歩道に到着する前から、車を停めて待っているなんてどこにでもある風景。まさか、横断歩道を渡るだけでこれだけ感心させられるとは思ってもみませんでした。



 とにかく、私はこの「感謝の文化」の虜になりました。日本はどちらかと言うと「詫びの文化」かなと思うのです。何かあれば、すぐに謝る。これはこれで素晴らしいことです。謝るためには、自分の過ちを認めなければならない。これって、そんなに簡単なことではないのです。少なくとも、日本の外に出ればそれはわかります。自分の誤りを認めるには、一定レベルの勇気が必要なのです。もし、謝ったらそこに付け入られる可能性がある。いま住んでいるフィリピンではそんな空気を感じます。しかし、日本人はしっかり謝る。つまり、謝る勇気がある。逆に言えば、人が謝りやすい文化が日本にはあるのかもしれません。いずれにせよ、謝るべき時に謝ることができること。これが、日本人のマナーが良いと言われる一端なんだと、私は思うのです。そして、私はこれとは対照的な、対極にあるイギリスの「感謝の文化」に魅せられてしまったのです。



 更に、イギリスの自然の美しさは秀逸です。どこに行っても緑があります。ロンドンの中心にだって緑豊かな巨大な公園があり、リスが追いかけっこしたりしています。公園では、子供と犬が走り回っています。水場では、日本のそれより一回り以上も大きなカモや白鳥がわんさかいます。カルガモの行進なんて、どこだって見れます。私が通う大学内でもカルガモの親子の行進をよく見かけたものです。平気で車が走る道路を横切っていきます。そんなカルガモの行進が終わるのをじっと待つ運転手を見て、ホンワカした気分になったことを今でも思い出します。




 それ以外にも、パブのビールが美味しいとか、スーパーで買うステーキが安くて美味しいとか、イギリス英語のリズムが好きとか、プラス面はたくさんありました。しかし、一点、どうしても許容できない点があったのです。このたった一つのポイントが、私に拒否権を発動したのです。


それは、イギリスの天気。


 イギリスの天気の悪さは、予想した通りに酷いものでした。ですから、大きく驚くことは無かったのですが、実際に体験してみると私にとっては極めて耐え難いものだったのです。6月、7月、8月の3ヶ月を除いてはいつもどんより曇っています。グレーでチリーな日々がひたすら続きます(イギリス人は、chillyという単語を好んで使います)。2012年の12月は、ほぼ3週間、一度も太陽を見ることはありませんでした。無理だな、と思いました。これ、もう一度やれと言われても厳しいな、と正直思ったのです。実に単純ですが、これが私がイギリスを離れようと思った最大の理由なのです。天候という要素は非常に大きいです。自分の国であれば、受け入れるしかありませんが、他の国を選ぶのであれば最優先事項の一つだと思います。



そして、常夏のセブ島を私は選んだのです。


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Keiji Aoki

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