大好きな悟空の声優、野沢雅子さんに高校一年の全国ビデオ感想文コンクールの授賞式で逢えた話。

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 藤井隆さんがアッコにおまかせの取材に来た日。歯科衛生専門学校の推薦入試と、もうひとつ高校の文芸部で出したコンクールのTUTAYA CLUB賞高校生の部入賞で、ホテルニューオオタニで授賞式が同じ日・・・。


 きっと人生の運をここで使い切ってないか不安になるような出来事でした。






 いまでこそニューオオタニは社会人になってお金を払えばいけますが、当時は田舎の高校生。


 東京での授賞式。観た作品はノートルダムの鐘のビデオの感想文でした。


 佳作でもディズニーチケットがもらえるこの感想文コンクールに目がくらみ、応募したら旅行券五万円とニューオオタニの宿泊券。にディズニーペアチケット。よっしゃ、稼いだぞ私と自分をほめたくなる一件。


 授賞式には悟空の声優野沢雅子さんがいると書いてあり、ミーハーでドラゴンボールの大好きな父親、妹も同席しました。


 私には弟もいますが、弟は予定もあり断念。ドラゴンボールで育った私も授賞式で野沢雅子さんに会うのは楽しみでした。


 受験の前には、藤井隆さんから電話をもらい受験頑張って!!といわれ、作文と面接の受験を午前中に終えて、午後から四谷のニューオオタニへ。


 当時の高校時代の友人は文芸部と美術部と合唱部をかけもちして、合唱は半年でやめてしまったけど、三年間つとめた文芸部で、形を残せたかなという感じでした。


 残念ながら、文芸部の友人には「自慢?」といわれておめでとうと言ってくれるひとはいなくて、美術部や元合唱部の友人や小学校や中学校の友人からはおめでとうをもらいました。


 いま、考えたら私も受賞して浮かれており、同じ文芸部の友人への配慮たりませんでした。以降、自分から受賞しても家族以外に話すことがなくなりました。


 文部科学省受賞の小学生の部、中学生、高校生の部の賞品はアメリカフロリダディズニーワールドペアチケットでした。喉から手がでるほど欲しい商品でしたが、私の作品では力不足。それは授賞式で文部大臣賞の作品は野沢雅子さんに作品を朗読してもらえるオプションがついており、その作品をきいたら、私もじーんとしてしまい、上には上がいる。それでも私もいつか、おおきな賞をもらえるような文章が書けたらいいなあと思って聞きました。


まさかの小学生の部と高校生の部が姉妹で、家族四人ぶんのフロリダディズニー旅行をゲットしており、それが一番たまげました。(驚いた)


 姉妹なのか・・・親の教育が凄いのか。書いてあった内容も片方が平成狸合戦ぽんぽこで、 お姉ちゃんの作品の記憶が曖昧ですが、二人とも田舎と都会、自然破壊的なこどもの視点とは思えない壮大な内容の感想文を書いていました。


 野沢雅子さんに勇気を出して、高校の生徒手帳にサインしてもらいました。



 地声は悟天で、「はい、いちかちゃんどうぞ」と渡されて、名前を呼んでもらってその日はなかなか寝付けませんでした。



 2017年。もう私は三十後半の母親になりました。

 息子がドラゴンボールをチラ見しますが、三歳で、まだ興味はなさそうです。それでも息子が大きくなったらドラゴンボールをみてくれたらいいなと思います。


 声優、芸能人の凄いところは、人に「存在で希望を持たせる」ところ。



 私も私の書いた文章で誰か希望をもってくれるような、優しい書き手になれたらいいなと思って今も書いています。仕事ではないけど、書くことはとっても楽しく、このstory.jpに書く場所があって良かったなと思います。



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