政党の選択肢が無いのに議席数を維持する必要があるのか?

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世の中は日本に限らず選挙の話題で一杯。昨年のアメリカ大統領選挙ではまさかのトランプ大統領が誕生。フランスでは大年増の元教師を妻にした30代のマクロン氏が当選。隣の韓国での罷免された朴大統領の代わりの大統領選で革新派の文氏が勝利。

足元の日本でも辺野古基地建設を巡る沖縄知事派と自民党支持候補との代理戦争の体を示している市長選や、減税と議員給与削減で議会と衝突している河村氏が再選された名古屋市長選と話題に事欠かない。

そして今一番ホットなのがこの夏の東京都議選挙。小池都知事率いる都民ファーストの党と自民党の一騎打ちに、存在感の薄くなってきた民進党、自民党を見捨てて小池新党の勢いに乗ろうとする公明党などの思惑が入り乱れている。

結果によっては一気に衆議院選挙へのトリガーが引かれる可能性も高い。

しかし、ニュースでは度々取り上げられる選挙だが一般の人の関心は今ひとつ。

これは今に始まった話では無く、民進党が政権を獲った平成21年の衆議院選挙の投票率が7割近かった一方で最近の衆議院選挙、参議院選挙の投票率は各々52.66%、54.7%と低下傾向が続いている。

また、この様な投票率の低下は日本だけの問題では無く、今回のアメリカ大統領選挙の投票率は48.62%と半分をも下回っている。フランス大統領選挙も投票率こそ3/4の人が投票に行った数字になっているが10%程度に棄権票が含まれるという。

つまり憲法で保証されている投票権を行使しない現象が世界的に起きているという事。

フランス革命の一つの目的は選挙権を獲得する事でした。

日本でも女性が参政権を獲得したのは第二次世界大戦に負けてから。

そうまでしてやっと獲得した投票権を行使しないのは「けしからん」という意見もあります。

私なんかは、これこそ教育が悪い結果だと考えています。いかに昔の人達が苦労して勝ち取った権利なのかを、その歴史と共にちゃんと教えてきていないからではと思います。

最近の憲法改正論も、第二次世界大戦で日本が負けて進駐軍に押し付けられた憲法だから良くないという主張は、戦争がいかに悲惨で再度起こさない様にとの当時の進駐軍GHQの理想主義者の思いというより大きな時代の脈絡を見失っているように見えます。

時代の変化に対応していく事も確かに必要ですが、変えてはいけない守るべきものもあると私は思います。


さて話は若干ずれてしまいましたが、低投票率の大きな原因に「投票したい政党、候補者がいない。」という事が言われています。

実際、最近の自民党は緩んでいて愛人問題や失言問題と政治家以前に人間としての資質が問われる人が散見されています。

それでは野党に乗り換えようか、と言っても民進党は蓮舫代表と他の幹部の方向性がグチャクチャで、具体的な対案を出すのだと言ったきり何も出てこない。そこら辺はもう国民に見切られてしまっているんだと思います。

共産党も頑張ってはいるものの党綱領という党の基本的な考え方を記した物を読むと、現状を米国追随、大規模企業独占体制と捉えて先ず民主主義革命、そして科学的社会主義革命へと向かうと言っているが、大時代的で「じゃあ聞くけど革命ってどうやって?・・・」で終わってしまう。

維新の会も2つに割れて迫力不足。

要するにこれからやる事を優先付けて、その財源もちゃんと確保するという基本的な事が何もできていないという事だ。


で、問題はその様に国民が価値を認めていない政党、議員を選ぶ選挙に今ほどのお金を使い続けるのかという単純な疑問。経済原則では人気の無いものの需要は減り、それに応じて供給も減る。

国民が価値を認めない議員であれば、先ずはその数を減らすのが当然であろう。

昨年の通常国会では衆議院議員の定数を475から10減らして465にする公職選挙法の改正案が決議されたが、先の投票率の減少幅から見るとまだまだとなる。

定員を減らすと地方の声が届かなくなるという意見も有るが数で意見が通るかどうか決まるのか?

と言う疑問と、昔と違ってITの発達によりコミュニケーションの形態も変わってきており、直接出向く事なく地方の意見の発信ができる、また地方でNPO団体も育って来ており政党だけが地元の意見表明をする団体ではなくなって来ているという事実も有る。


これから東京都での選挙が熱を帯びてくると思うが是非、投票者が投票へ足を運びたくなる様な議論を期待したいと思う。

そうでなければ、その不必要さが益々際立つばかりだとの危惧が益々高まって行かざるを得ないだろう。


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