三菱東京UFJ銀行の名前から東京を取り。遂に消える東京銀行の名前。

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報道によるとメガバンクの一角、三菱東京UFJ銀行の名前から東京を取り三菱UFJ銀行とする方向で調整が進んでいるらしい。

持株会社の名前は既に三菱UFJファイナンシャルグループと東京の名前が付いておらずこれと合わせる形に。

この「東京」は、1996年に当時の三菱銀行と合併した東京銀行の名残。

東京銀行は戦前の特殊銀行である横浜正金銀行を由来とする外為専門銀行で、BOT(ビー・オー・ティー)とも呼ばれていた。為替の交換率を「BOTのTTM(対顧客電信レート中値)による」という決め方をしていた契約も多かった。

外為に強かった為に、対外貿易や対外投資で力を発揮し取引先は大企業が多く、また海外支店も充実していた所から、行風は自由で風通しが強い一方で行員のプライドは高かった。

自分が新卒で入社した会社の本社の入っているビルに東京銀行の支店も同居しており、外為を中心に取引をしていたが確かにユニークな行員が多かった。勤めていたのが海運会社で世界各地に送金をしていたので東京銀行の事務方の人達には色々と勉強させて貰った。

大学のゼミの同級生からも2名入行。一人は成績的に何で?という感じだったが、本人曰く、ブラジルからの帰国子女なのでポルトガル語が話せると言ったそうだが、彼の第二外国語はフランス語、ポルトガル語が話せるかどうかは謎のままだった。

もう一人は数年してその頃未だ今ほど脚光を浴びていなかった外資系コンサルタント会社に転職。そしてその後国連に転じ東欧の事務所長になるなど国際派として活動している。


この外為専門銀行としての性格がアジア通貨危機の際に災いし、国内での資金調達に窮したのが三菱銀行との合併の原因となった。当時、東京銀行の行員たちは三菱銀行と何て上手くやれるはずが無いと言っており、実際その後、外資系の金融機関に転じた者も多かった。


その後2006年に東京三菱銀行は、三和銀行と東海銀行が合併できたUFJ銀行を救済する形で合併、今日の東京三菱銀行UFJ銀行になって今日に至っている。早いものでこの時からも10余年の年月が経っている。今の人達には「東京」と言っても東京にある銀行という意味にしか感じられないだろう。しかし、東京銀行と仕事をして来た経験のある身には、また一つの時代が終わったとの感慨深いニュースではある。



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