3人の子育てしながらの医学部受験③
S大学の入試課にようやく到着して願書を手に入れるも、そこには健康診断書が必要だった。妊娠8ヶ月、X線を撮ってくれる病院を探して東京を放浪する。
健康診断書、健康なら何にも言われないけど、どう見ても妊婦。しかも子供連れているおばさん。
妊娠している場合、胎児のX線による影響を避けられません。
お願いします。どうしてもS大学の願書に必要なんです。
どうしても必要なら仕方ありませんね。
いくつもの病院を回ってようやくたどり着いた心ある病院。
X線による胎児への影響を最小限にするために
お腹だけを防衣服で覆って撮りましょう。
そういって医師はX線撮影に協力してくれた。
ようやく出した願書。しかし、その受験は不合格になった。
もう、絶望しかなかったけど私は諦めなかった。
さあ、もう一度、年齢的にも最後になるかもしれない受験。
翌月私はこれが最後という受験に向けて歩き出した。
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