3隻目の米国空母が投入! 見えない所でも攻撃準備が着々と進んでいる。
北朝鮮の国際社会への挑発は6度目の核実験こそ手控えられているが、引続き各種ミサイルの発射という形で続いている。サイバー攻撃も北朝鮮の仕業との見方が強い。これに対して米国は中国に北朝鮮に対する影響を行使させて核の放棄をさせようと試みている一方で、それが上手くいかない時の為に攻撃の準備を着々と進めている。
ヨーロッパで展開していた米空母カールビンソンが日本海に到着したのに加え、横須賀を事実上の母港とするレオナルドレーガンが定期修理を終えて横須賀を出港し、運用訓練を行いながら合流。
そこにアメリカの西海岸を作戦領域とする第三の空母、ミニッツが合流することとなった。
これで米国の空母は3隻。
湾岸戦争、イラク戦争時には空母6隻が投入されたのに比べると少ないがリビア空爆の際と同じ隻数。
この艦載機の戦闘能力に加えて、同行しているイージス艦、ミサイル巡洋艦から発射可能なトマホーク巡航ミサイルの数はかなりのものになる。
韓国、日本にある米軍基地、グアムの米軍基地からの戦略爆撃機の展開を考えると、戦闘の準備はほぼ整った状態とも言える。
加えて、水面下の世界では各国の潜水艦が息を潜めている。
米国だけでも釜山にトマホーク154本を搭載しているオハイオ級原子力潜水艦ミシガンが停泊。
佐世保でも今月だけでロスアンゼルス級原子力潜水艦のシャイアン、オリンピア、サンタフェの三隻が寄港している。これらもトマホークの装備が可能だ。
但し、準備が整った事と、直ぐに戦闘に突入するかは別の話。
北朝鮮の長距離砲はソウルと中間米軍基地に向けられていて、これは迎撃不可能。
移動式なので全てを壊滅させるのには時間が掛かり、それまでに多大な被害が出ることが予想される。
また相次いで発射されている弾道ミサイルが、核弾頭の有無は別にしても日本にある米軍基地及びに主要都市向けに発射されれば、こちらも大きな被害を免れない。核弾頭が完成していなくとも、核物質や化学兵器を上空でばら撒くダーティな攻撃をされると、被害は更に深刻になる。
よって攻撃をする場合には、先方に一発も撃たせない様に瞬間で完全に相手を駆逐する必要がある。
そして現在の状況はチキンゲームの様相を呈している。
チキンゲームとは、別々の車に乗った2人がお互いの車に向かって一直線に走るゲーム。
衝突が怖くて最初にハンドルを切った方が負け。チキン=臆病者、と屈辱を味わう事となる。
このゲームでの最悪の結果は、相手が避けるとの確信が持てずにどちらも譲らず激突する事。
しかし、譲歩した方は屈辱を受ける事により、仲間から罵られたり相手にされなくなる、今回の場合には国民の指示を失って失脚する可能性がある。そうなると衝突しても相手を道ずれにできるので回避行動を取らないという事が選択肢となってしまう。
衝突の危険性は距離が無くなれば無くなるほど、アクセルを踏む力が強くなればなるほど高くなる。
クラクションを鳴らしたりエンジンを吹かしたりして相手を脅かしてハンドルを切らせようとするのも、現在の弾道ミサイルの相次ぐ発射と似通っている。
このチキンゲームの結果が悲劇で終わらない様に願うしかない。
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