『 一度死んだ、あの日から。』 ~ 僕が、起業するまでの話 ~【第4回】

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【「起業」という新しい世界を知る。】



新たな生活を手に入れ、

浪人中に転機が訪れた。


バイト先で、

自分でネットショップを運営している人と出会ったのだ。



その時に初めて、

「 自分で起業する 」

という選択肢があることに気が付き、

ハッとなった。



『そうか..............、

   俺はどこにも就職出来ないはずだけど、

   自分で起こすこと「だけ」は出来るのか...........。』



それもそうだ、勉強することしか頭になかった学生時代。

それ以外の人生や職業があるなんて考えもしなかった。




「俺でも何かできることはあるかな...?」


必死な気持ちと共に、

ワクワクした気持ちが湧き上がった。




何をしようか?何が出来るか?

ラーメン屋とか飲食店を開くには、

初めに1000万くらいかかりそうだ.....。




そんなことを日々考えていたとき、


あるテレビ番組が目に飛び込んできた。









【 世の中には、人を笑顔にする方法がたくさんある。】




そのテレビ番組は、

プロのファッションスタイリストが、

家族全員をコーディネートし、おしゃれに大変身させるという、

人気のコーナー。


いつもと違う衣装に着替えて、

ヘアメイクまで施してもらう。


ドキドキ、ワクワクしながらそれを受ける、お父さん、お母さん。

そして、子どもたちも。



番組へ応募するにあたって、

それぞれの家族に、

それぞれの想いがあるようだ。




いよいよ、ご対面。



お互いの変身した姿に、


「わあ~すごい!」


「お父さんかっこいい!」


「お母さんもキレイ!」


「お姉ちゃんも素敵!」


とそれぞれ歓声が上がる。




ファッションが素敵なのはもちろんだけれど、


何よりも変身後の、

みんなのキラキラとした嬉しそうな笑顔に妙に感動した。



心を動かされたのは、どれくらいぶりだろう?



思えば真剣に見入り、


僕の頬には涙が伝っていた。





幸せそうだ.....。

みんな、良かったなあ...。

ほんとに、良かった....。


俺もファッションはかなり苦手だ。

俺もやってもらいたい!笑

いいなあ.......。


このコーナーで選ばれるのは、1週間に1家族だけか。

全国でたった4人くらい。


少ないなあ。

こんなに人を笑顔にできるのに...。


全国の人が、誰でも、毎日、

こんな幸せになれたら良いのにな...........。













「....?!」














「....................!!」










「......これだ!!!!!!!!」




気が付くと、それを実現させるための

アイデアをノートに夢中で書きはじめていた。


この想いを実現させたい。


これならパソコン一台で出来るかもしれない。



勉強する時は手が震え、鉛筆すらまともに持てなかった僕だったが、

アイデアを書いている間は不思議とペンが走った。


生まれて初めて、やりたいことをやっている。

そんな充足感に包まれた。



一流企業の会社員こそが幸せだと思っていた僕に、

生まれて初めて「起業したい」という想いが

芽生え始めた瞬間だった。




必ず、実現させてみせる。

僕の手で、多くの人を笑顔にさせてみせる。




しかも、「社長」になって頑張れば、

学歴ではもう皆と勝負出来ないけれど、「仕事」で勝負出来る。


とてつもなく大変だろうけど、

なんだかこっちの道の方が、人生が面白くなりそうだ。



それからは、受験勉強そっちのけで、

ビジネス本を大量に買い込み、

「会社」について勉強しながら、

ひたすらにアイデアを書き出す日々だった。


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