第1話『決断』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

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第1話 〜決断〜


一世一代の決断、とは人生の中で、そう何度もするものではありません。


特に、私のような何の変哲もない平凡な人生を送ってきた人間にとっては、あまり縁のない言葉でした。


5年先のことくらいは、なんとなく予測がついている。

そういう日々を送っていました。




そんなある日、仕事で小さな挫折をしたんですね。

どんな挫折だったかも覚えていないくらいの。


で、すごく、「自分には何ができるんだ??」って考えました。




それまで何一つ一生懸命やってきていなくて、何っでも言い訳しながらやっていたんです。

この仕事は好きでやってるわけじゃないから....とか、

ずっと続けようと思ってないから...とか。


その頃は、派遣OLとして都内で働いてました。



今はもうないかも知れませんが、 渋谷の宮益坂の途中に、一杯 千円くらいする紅茶を出す喫茶店があって(追記:2017年6月現在、店の外観はそのままに、もう別のお店になってしまってました。)

以前から、そこの紅茶が高いのは外のメニューをみて知っていたのですが、あえてそこに入りました。


高い紅茶を飲んで満たされた気分になれば、何かいい答えが出せるかも知れない!っていうのがその店に入った 動機です。(安易。)



インターネットで見つけた転職のためのワークーシートを持って行き、その店内で

一番良い席だろう!と思われる窓際の席につきました。


そして そこで 「本当の自分が求める仕事探し」が始まったのです。



ワーク シートとは、質問にそって、ありのままの自分を書きなぐっていくと、その結果、


本当の自分の求めている事、もっと言うと、


やりたいのだけど何らかの事情があってやれずにいる、”自分の心の声”を浮き彫りにしてくれる

自己分析シートです。


転職相談サイトなんかによく出ています。

「わかっているようで一番わからぬこの自分」(by相田みつを)を気づかせてくれます。

転職に悩む人に限らず、是非^^




話はそれましたが、そのワークシートのおかげで、あるひとつの心の声が聞こえたのです。


「飽きっぽいあんたが、ひとつだけ飽きずに続けていることがあるだろ?つべこべ言わずにそれをやれよ。そしたらもう言い訳できないから」



そう囁いたのは、悪魔だったのか、天使だったのか?今でもまだわかりません。



飽きずに続けていること、それは、歌うことでした。


いろんなことを中途半端にしてきて、


人生の中でほめられたことがあるとしたら、


少しでも自信があるとしたら、それは歌う事だけでした。



でも、同時に、


もしその部分を否定されることがあったとしたら、それは

私の持っている”最後の切り札"を否定されることになります。



だから、無意識のうちにその部分を守ろうとしていたんですね。


そこだけは汚されない、一点の輝きにしておきたかった、のかな?

たぶんそんな感じです。



環境的なものも手伝って、そのワークシートの1週間後には辞表を提出していました。


私に訪れた初めての、 一世一代の決断だったのかもしれません。


歌うことを職業にする、という決断。

同時に、本当の自分と向き合うという、もう言い訳のできない決断です。



そして、その決断により、ひとつの選択肢としてバークリー音楽大学と出会うのです...



To be continued..

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