これから肺がんを生き抜いていく人たちのために(8)

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肺がんを生き抜いている人たちは、誰もが生死の​境目から生還した英雄だと思う。

再発におびえることもあるだろうし、転移が見つかれば最初のがん告知よりもずっと重い気持ちを受けとめなければならないのに、だからと言って暗い気持ちを抱え込まず、悲​しんでばかりいるのでもない。強い気持ちをもって生きている人たちだと思う。

「笑顔が大切なんですよ。笑顔でいてくださいね。」

生き抜く人は、未来にこだわる。

その初老の男性はステージ3の肺腺がんだった。手術後の5年生存率は30~40%。それでも10年近く生き抜いてきたし、これからも生きていこうとしている。

「口角を上げると、免疫力は上がるんです。だから、無理やりにでも、口角を上げましょうよ。笑顔が大切なんだから」

生き抜く人は、ボーダーをつくらない。

肺がんだからという制約をいっさいつくらずに、ごく普通に生きている。大好きなことをやりたいとか、おいしいものを食べたいという話を、初老の男性はとても楽しそうにする。

「自己認識力を高めて、楽しいときには楽しいと気​づけるようになることも大切なんですよ。それでね、どんなときでもね、楽しくなることを見つけて、笑顔でいるべきなんですよ。」

そして、積極的に前向きなストーリーを広げていく。

後ろ向きになりがちな僕とは全然違う。

人の命のストーリーほど価値あるものはない。医師にがんだと告げられても、これからの自分の命のストーリーを語り、これからもなお語り続けていこうとしている人たちの考え方や行動力はすごい。

嘘がない。すべてがリアルだ。

心の状態が免疫力に大きく影響することもわかってきているらしい。前向きであることは、免疫力を高めることにつながる。

だから、僕も、渾身の思いを込めて、極上の笑顔を浮かべることに決めた。


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