欧米人とつきあうためのキリスト教の基礎知識(11)

欧米人とつきあうためのキリスト教の基礎知識(11)

 私は、アメリカのキリスト教会に通っていたので、彼らが自由意思を尊重することは知っているんです。だから、独裁者をとても嫌う。基本的人権の「自由権」というのは、キリスト教の国から生まれたのは偶然ではないんです。

 理解の浅い人が、クリスチャンには自由がないと主張することもあるけれど、誤解ですね。私も誤解している頃がありました。でも、いろいろ調べてみると2000年もの間、多くの国で、多くの人が疑問を発し、いろいろな人が考え続けてきたんです。

 その中には、天才物理学者のアインシュタインも含まれているんです。ハッキリ言って、聖書を否定する人って

「過去の学者全員を相手にしても、オレの方が賢い」

 と言っているわけですよね。それでは、誰も耳を貸さないです。名だたる学者たちが思索し、聖書を批判し、検証してきても、否定しきれない何かが常に残るものだから、2000年も残ってきているんです。

 こんな書物は、他にないので多くの人がこだわるわけです。

  名古屋大学大学院准教授の内田良氏は「部活動で子どもの健康を第一に考えていない学校は多い」と指摘する。帽子はともかく日焼け止めやサングラスとなると、いちいち文書を出して許可を取らなければ使用できなくなる。ゴーグルやラッシュガード、サポーターなどでも問題の根っこは同じ。子どもの健康を優先すべきだというのに、前例を踏襲しているだけで思考停止になっている。そもそも『許可』にどんな根拠があるのでしょうか」

 日本の学校には、生徒の健康に配慮するという考えはない。前例がすべてだという、公務員の無責任体制でしかないのですよ。こういう状態が当たり前になっている学校はコワイと思う。

 最近は、アレルギーを考慮してくれるようになったけれど、誰もかれもクラブに出席を強制するのは、本当に生徒を受刑者か何かと勘違いしていると思う。私の指導していたアメリカの中学校では、クラブ活動などなかった。

 クリスチャンの国で、そんな強制が通用するわけがないんです。やりたい子はやればいい。でも、やりたくない子はやらなくていい。どうして、そんな当たり前のことが通用しないんだろう。

 学力がバラバラなのに、同じ「宿題」を出すのもバカげている。ジャイアンとシズカっちゃんに同じ給食を出すのが、当たり前だなんて、どうかしている。

  小学校と中学校で、生徒の自由権を教師の権力で押えつけて

「先生の言うことを聞きなさい」

 と、9年間もやられたら自由な発想ができなくなっても仕方ない。特に、学力下位の子たちは問答無用だからね。勉強のできる子は、ある程度は信用されるので、自由がある。

 キリスト教の国から来た留学生は、面食らうと思うよ、この圧制。そんなんだからイジメが蔓延するんだよ。なんで、同じ教室にみんなを閉じ込めるんだろう?アメリカの中学校のようにクラブもクラスも解体して、大学のように教室間を自由に移動した方が陰湿なイジメがなくなるのに。

 「愛」だ「絆」だと言っているうちに、自殺者が続出しているじゃん。おかしなことだよ。何人死のうが、「助け合い」「仲間意識」というスローガンの方が、命より大切なんだろうな。

 

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