22歳の女の子が現場監督として働いて見た、建設業の現実と問題 9

このエントリーをはてなブックマークに追加
15

工事部から内勤に異動した私


正直、ここでも辛い思いをした。




なぜなら、当時の風習として

工事部から内勤の異動というのは

「現場が辛くて逃げ出した人」

というレッテルを貼られるからだ。



内勤でしか仕事をしたことがなく、

週6日出勤・体力仕事の現場の辛さを知らないくせに

現場から異動してきた人を指差し

「あいつは逃げ出してきたから」

と大口を叩く先輩が腹立たしくて仕方なかった。



本当は私は会社を辞めたかった。


でも、ここで引き下がるのは悔しかったし

とりあえず頑張るしかないと思って

無理やり前向きになろうと努力した。


それに配属部署はずっとやりたかった設計の仕事。

頑張ろう!そう思っていた。

なのに・・・



私がふられた設計グループは

50代しかいない、改修設計グループというところだった。



改修設計とは古い建物を修繕したり、

リニューアルするための設計業務である。



設計といっても、このような改修ものと

新規と言って全く新しい建物を作り上げる2つに分けられる。


一般的に改修というのは、新規案件をこなした上で

行える業務であって

新入社員で知識がほとんどない人がやる業務でない。


そのため新入社員は、

新規案件のグループに配属されそこで学ぶのが当たり前だった。


なのにそこに配属された私。



こうなったのも当時の設計部長の

「現場経験あるなら改修できるでしょ?」

そんな安易の考え方のせいだった。



そのせいで私はただでさえろくに図面も見たことがないのに

古くて読みづらい図面とひたすらにらめっこして


もう何十年も新入社員に教えたことがないような

50代の上司の顔色を伺いながら

ひたすら聞きまくって仕事をこなすしかなかった。



周りの先輩や同期からは

「かわいそう」

「基礎ができてないから成長できないよ」

とそんな言葉を向けられるたびに胸がぎゅっと締め付けられた。




そして私はこの会社を本気で辞めたいと思った。



現場から私をはずし

内勤に異動しても今後の成長など無視して

とりあえず今空いてる穴を埋めるために配置させる。


今振り返れば雇われている会社員の身分なのだから

当たり前のことだけど


当時は何で自分がこんなめに?と思うことが多かった。


そして本当に自分は無力だと感じた。


私が異動してからも

私に嫌がらせをしてきたAさんは何の処罰もなく

のうのうと仕事をしている現実。


人事部も処罰の予定はないというが

じゃあ私はただ泣き寝入りしろってこと?

怒りがこみ上げてきた。




こんな会社の歯車になってまで仕事をする価値はあるのだろうか?



私の人生、こんな会社のために捧げる価値はあるのだろうか?



女性のキャリアプランをろくに考えない会社は

結局こんな感情を女性に植え付ける。


だから、女性はずっと働き続けられず

会社を辞めていくしかなくなるのだ。


とりあえずお金がもらえればそれでいい

そう思う女性なら問題ないが


会社が求めているような

自分の人生を通して仕事をしていきたい

仕事を生きがいにしたい

そういった女性をずっとそばに置いておきたいのなら


会社なりにキャリアプランもねるべきだし


男性社会が根強かった職員に対して

女性活用の大切さをみんなに周知させる必要がある。



そうしなければ女性が働き続けられる環境は

いつまでたっても作られない。


私はこの会社に入り

現場監督、内勤と体験したことで

建設業の女性の扱いの不当さをしみじみ感じた。


だからこそ私はこの会社を辞める前に

やりたいことがあった。


最後の章では、私がこの会社にしたことを述べたいと思う。


読んでよかった
このエントリーをはてなブックマークに追加
このストーリーをブログ等で紹介する

井上 美結

過去に現場監督として働いた経験から そこでのハラスメントや嫌がらせをきっかけに建設業の働き方に疑問を抱く。 建設業で働く女性がストレスなくより働きやすくなるために 建設業女性に特化したマッチングサイトの運営を準備中。

井上 美結さんが次に書こうと思っていること

|

井上 美結

過去に現場監督として働いた経験から そこでのハラスメントや嫌がらせをきっかけに建設業の働き方に疑問を抱く。 建設業で働く女性がストレスなくより働きやすくなるために 建設業女性に特化したマッチングサイトの運営を準備中。

井上 美結

過去に現場監督として働いた経験から そこでのハラスメントや嫌がらせをきっかけに建設業の働き方に疑問を抱く。 建設業で働く女性がストレスなくより働きやすくなるために 建設業女性に特化したマッチングサイトの運営を準備中。

井上 美結さんの他のストーリー

  • 22歳の女の子が現場監督として働いて見た、建設業の現実と問題 2

  • 井上 美結さんの読んでよかったストーリー

  • 【第1話】父子家庭パパが所持金2万円からたった一人で子供2人を育てた10年間だったけど、これで良かったのか今でも分からずに文字にした全記録を、世に問いたい。