僕は社会人に出て無能だと気づいた

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僕は社会人に出て無能だと気づいた


1991年、僕は生まれた。


いわゆるゆとりと言われる世代だ。

しかし、家庭はゆとりにあふれたものではなかった。


機能不全家族


今思えばこれだったのだろうと考えられる。

親が毎日喧嘩ばかりしているため小学生時代は外に

遊びに行き、家にあまり寄り付かなかった。



中学生になり、あまり外に出る機会が少なくなると

僕は親の顔色を窺うようになっていた。

兄がおり、そのことで母親と父親がよく衝突していたからだ。



そのころからだ。できるだけ人と深く関わるようなことをしなくなったのは。


中学校でもできるだけ表面上の仮面を作ることで人間関係を

気づいていた。


ストレスのせいか、抜毛症にもなった。

授業時間や家での勉強時間に髪の毛をいじっては抜いたりちぎったり

していた。気づいていたクラスメイトなどは異様だっと思っていたこと

が窺える。



金縛りにも頻繁にあっていた。中学2年生ぐらいから高校3年生まで

週1回~週3回のペースでだ。



家が常にストレスだった。



親が喧嘩する内容は些細な事から始まり、僕や兄の進路の

話ばかり。

しかし、嫌いなわけではない。そんな簡単に親を嫌い

になれるものでもない。

ただ、喧嘩する親を見ることが何よりのストレスだった。



病気で休んだり、学校に行かず買い物に出かけたりで親に

迷惑をかけることで親の愛情を確認していた。


そんな生活のせいか自身が何をやりたいのかどんな人生を

送りたいと考えたこともなかった。親に進められるまま

とりあえず大学に行くことになった。


大学になると人並みに楽しんでいた。友達と遊んだり、

旅行に行ったりと。社会人になった今でも付き合いのある

友達もできた。


ただ、その友達にも


自分の本心は話したことはない。


心の奥底で信用しきれていないだんだろう。

そんな人も多いのではないだろうか。


そもそも自分の本心すらどこにあるかもわからない。

その時々で表面上の性格を演じ、自分を押し殺すことで

生きてきたからだ。


そんな自分にもやりたいことができた。


大学4年生の就活の時期にだ。親に初めてやりたいことが出来た。その道に

進みたい、と進言した。


以外にもすんなりOKがでた。とりあえ大学は卒業しろという条件だったので

大学を卒業し、一年間お金を貯めるために必死に働いた。


進みたい道としてまず専門学校にいくことだった。

一年間お金を貯めとうとう専門学校に入学した。

その時に同時に親元も離れ、一人暮らしになった。


基本的には奨学金を使いながら、全部自分でお金を工面

していた。生活は大変だったが、親元から離れたことで

喧嘩によるストレスは皆無だった。

専門学校の2年間は技術を習得することが本当に楽しかった。

信頼ができる友達が出来たかは別として。


ずっと表面に仮面をつけ人と深く関わるのを避け続けてきた

のに、いまさらその性格を治すのは無理だった。


しかし、僕自身もそれでいいと思っていた。

僕はこういう性格だ。変えようもない。


本当にそう思っていた。


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専門学校に2年生の秋に企業の内定をもらい、楽しみにしていた。



専門学校も卒業し、もう少しで企業で働ける。親と完全に離れられる。

そう思っていた。



新入社員として入社し、はや数か月僕は無能社員だと気が付いた。

そりゃそうだろう。小さいころから人の顔色ばかり窺い、できる

だけ人との衝突も避けてきた。その癖が企業に入ってもでていた。


先輩に言われたことしかできない。その先のことが想像できない。

複数のことを言われるとそのうちの一個だけし、ほかのことを忘れて

しまい、先輩社員に怒られる。


新入社員ならこのようなことは多いかもしれない。


しかし、僕は我慢が出来なかった。


自身でも知らないうちにプライドだけが肥大化し、

人を見下していた。


そのせいか精神不安定になり、不眠症に陥り、現在は休職中だ。

結局、自身の性格を大人になっても親のせいにし、

プライドだけ肥大化して人を見下していたクズだ。


笑える。


本当に笑える。


このような状態になっても心配いてくれるたのは親だ。

それがなんだか痒くてうれしい。こんなに心配して

くれることなんて今までなかった。


親の元には帰りたくない。ただ、親の愛情はもっと

受けたい。


この矛盾した気持ちを抱えこれからも生きていくんだろう。








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