経済学部への編入学「理系から文系へ」

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当時は日本におけるMOT(技術経営)の学問としての黎明期。
出した答えは「工学のバックグラウンドを活かすべく経済経営を学ぶために大学へ編入学する」こと。今振り返れば、本当に何もあてのない状態から無謀ことに取り組んできたなと思う。
そして、意識してなかったが、編入試験を通じて世間一般で言われる「理系とか文系」の考え方の違いも理解できるようになってきた。
MOTの教育機関として専門職大学院を中心に専攻が設置され始めていたが、それは「技術者の経営を教える」「経営者に技術を理解させる」というコンセプトで技術者や経営者など社会人を対象としたものだった。
さて、どうするか?
大学院に行くにしても当時の成績は下から数えたほうがダントツに早かったので、いくら悩んでも大学の工学部に編入学することはできないし。
「こんな自分でも何か得意なこと、自分だからこそできること」を考えた時に、頭をよぎったのはシンプルに考えて自分が疑問に思っていること、「経営、産業の視点から俯瞰的に見て工学を活かす」ということだった。
15歳で高専に入学し「資源のない日本は技術で食ってきた国だから、お前たちは日本を支える技術者になりなさい」と5年間教育されてきたわけだが、自分の研究経験や世の中を鑑みると「どうやら雲行きが怪しい」ということに気付き始めていた。
当時秋葉原へ自作PC用に256MBのメモリーを買いにいくとバルク品が1,500円とかバカみたいな値段で売られていた。製造国は台湾や韓国で確かに品質にバラつきはあるようだったが問題なく使えていたし、5倍近くの値段だった日本製を使う気には更々なれなかった。
そこでふと疑問に思う「おかしい、日本が本当に世界一の技術を持つなら同じような値段で性能が良いものを作れるのではないか?」
更に疑問は続く。
ADSLやCATVの普及で誰でもブロードバンドが利用できるようになり、GoogleなどのWeb2.0系のサービスが台頭し始めていた。
「OSもブラウザもサービスもすべて後塵を拝す、日本のオリジナルはないのか?」
編入学へ向けて腹はくくったが、中学レベルの社会科の知識しかないのでどうしたらいいのか困った挙句、本屋に行って当時数学が苦手な人でもお勧めと言われて「情報の非対称性」の研究でノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツの入門経済学を始め本を買い漁り、全国の国立大学より片っ端から編入試験問題を取り寄せて答えが正しいのかもわからないままとにかく解き続けた。
経済学が「分配の学問」である前提も知らず、効用?トレードオフ?需要と供給の分析とか言われても完全理系頭だった自分にとってはちんぷんかんぷん。
それでも編入試験で必須の高専生が苦手とする英語も気合で克服して、なんとか某国立大学に合格、周りに遅れをとりながらもようやく小さな一歩を踏み出すことになった。
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