600㎞を越えろ~エピローグ~

前話: 600㎞を越えろ~終わりは始まり~
その後も、バタバタが続きます。
私は時同じくして会社を解雇となったり、あちらは地域の消防団の活動があったり…今まで以上にすれ違いの日々が続くものの、以前のような不安はありません。この時期は仕事で火噴いているんだろうな…とか、この時間だと寝落ちしているかな…と相手の姿を想像しては楽しんでいます。あちらは、相変わらず二人だけのIXAチャットでギャーギャー騒いでいる私を見て、また爆弾拾って来た…とか、どうして怪我ばかりするんだ…と私の姿を想像しては呆れていると思いますが。一緒に住もうと決めてから、お互いのお互いを思う気持ちを信じ合えるようになったのだと感じています。私からすれば、愛情表現のない彼に大切に思われていないと感じていたのですが、彼からすれば、自分をどうして好きになったのかがわからない信じられないと感じていたみたいですし。何だかんだ、似たもの同士ってことだったのでしょう。
兵庫県に移住することに関し、私の両親や友人、会社の人達…皆が行ってこいと肩を押してくれて、寂しい気持ちもあるけれど、それ以上に頑張ろうという希望の方が大きいです。また、彼のご両親にも挨拶に行きましたが、彼の人柄をそのままもつ優しいご両親で…もし、こんな素敵なご両親が私の両親になってくれたら幸せだなと心から感じました。
しかし、結局は凸凹コンビ。漫画喫茶に入り、インターネットから物件一つ探すにも、凄く真剣に検証する私に…すぐ横で、ネトゲで遊ぶ彼。このヤロウ…と思いながらも、横目でそれを見てしっかり楽しんでいる私。ネトゲに集中しているようで良さそうな物件があれば覗いてくる彼。割れ鍋に綴じ蓋とは、我々のことを言うのかな…なんて思いながら、これからはこんな日々が待っているのかと、期待で胸がいっぱいになりました。
自分が大人の幸せを噛みしめるようになったか…と感動を噛みしめている中、ふとした遣り取りから彼に抱きしめられ…頭を撫でられる。
   (  ゚д゚)
   (* ゚д゚)
   (*  Д ) ゚ ゚
ポーン(*  Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。コロコロ
思考回路が完全ショート、腰が抜けました。その後、何とか再起動するものの…CPUのクロック周波数が著しく低下して、更にメモリが抜け落ちたのかスワップが発生し、動作が激しく重く不安定になったPC状態に突入。
ええ、私。
愛情表現が出来ない彼以上に、実はシャイだったのです(´・ω・`)ショボーン

終わり

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