考え過ぎなこと。

次話: 地元の未来のことをかんがえて

 最近、地域の消防団の活動をしている。

私たちの地域は消防署があるので署員のお手伝い(地域ならではの裏道や水の場所交通整理など)が主な活動になる。しかし万が一の時に困らないように訓練も行っている。熱心な人もしぶしぶ参加している人もいるが、この活動を通して地域の未来が心配になってきた。

 だいたいが30~50代の男性が団員として入団してくる。入団には自治会に協力してもらい対象とする班の中から対象者を出してもらい勧誘に行く。

その勧誘の際に町内を歩いてみて愕然とする。

子供の姿がないのだ。自分が子供の時に友達と約束もしないで遊びに行くとき誰かしら同年代の子供とすれ違った気がする。しかし、日曜の昼間なのに歩いている人すらいない。

 今年になって町内のお店がすべて閉店し、60歳以上の人が町民の48%になったという話を思い出し、小学校の生徒数が300人を下回りそうな現状を知り、この地域は終わったなと思う。

 

だけど、自分の故郷で、それが子供の故郷になった。少なくとも自分が死ぬまでは故郷として残してやりたいとおもう。そうすると何かしなくちゃいけないのだが、何をしていいのやら。

もちろん、子供たちがここに住むといえば止めないが、出ていくのを止めることもできない。

考えれば考えるほど、わからなくなる。

故郷に住み、故郷で生活しているとありがたみより、不安がよぎる。きっと、故郷を離れている人と変わらないと思う。

いつまで故郷があるのかと。

 

きっと、ただの考え過ぎで、気が付かないうちに変わっていくんだろうけど。


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地元の未来のことをかんがえて

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