新卒で大手SIerに入った時の話

新卒でNTTデータに入社しました。
■就活
就活中はこれがしたい!ってほど強い欲求はなかった気がしていたのですが、
理系で周りが大学院に進学しようとしている中、僕は「これ以上大学にいて遊んでいても仕方ない、就職しよう」という考えだったので、3年の1月に就活を始めました。
もともとITは好きだったので、調べていくうちにシステムが世の中を支えてるってことを知り、システム業界に興味を持ち始めました。
今はベンチャーで働いていますが、就活で出会ったベンチャー企業(今思えば、ベンチャーと言えないかもしれませんが)があまりイケてなかったので、OB訪問や周りの薦めなどもあり、NTTデータに決めました。
■研修
同期が500人もいて、3ヶ月の研修中はかなり楽しかったです。
・入社直前に大怪我して松葉杖で研修センターに通ったり
・外部の研修講師の女性がアクセンチュア出身で飲み代全部おごってタクシーで帰って行ったり
・暇があれば飲んでいたり
・同期が優秀な人だったりおバカな奴だったり
・研修の締めであややを全員で踊ったり
やはり大手は研修が充実しているのがいいですね。
■SEという言葉の曖昧さ
僕はSEという言葉が嫌いです。
当時は『コードの書けないSE』というやつでした。
研修でJavaを2ヶ月くらいやったのですが、まったく身につかず
同じ研修クラスの同期のものをコピペして課題提出。
まったくプログラミングが面白くありませんでした。
今思えばSE、という言葉の定義する範囲が広く曖昧で、その肩書きを持つ人にどんな能力があるのか全くわかりません。
NTTデータで言えば『仕様設計・顧客折衝・進行管理・検収などをする人』と言って差し支え無いでしょう。日本のSIerの大部分にも当てはまるんではないでしょうか。
■配属されたプロジェクト
公共・金融・法人の3分野のうち、僕は法人事業部に配属されました。
仕事は会計システムで、特にSAPのカスタマイズ・導入支援をやっている部署でした。
比較的プロパ社員の構成が若いプロジェクトで
メンバ構成は
課長(30代後半) - 他1件PJを抱える
課長代理(36)
5年目女性1人
4年目男性1人
3年目女性3人
2年目女性1人
1年目男性2人
の9名+協力会社3名程度
会社全体で見たら、20代が多くなかなかレアな人員構成・男女比だったと思います。
理由はおそらく
・他と比べてうまく行っているプロジェクトだったので、人的リソースは他のプロジェクトへ回したかった。
・リリース後の運用/第一次改修フェーズだったので、一緒にやってきた協力会社の人がいた
からだと思われます。
■開発スタイル
日本の大手SIerのシステム開発というのは、
大抵ウォーターフォール式の開発スタイルで、
要件定義→設計→開発→試験→納品→運用
というやり方で、
本プロジェクトも例にもれず、開発フェーズに入ると協力会社(グループ会社 - NTTデータ〇〇とか)や外注の会社(派遣プログラマの会社)の人達が数ヶ月プロジェクトルームに来て開発するというスタイルでした。
■取り組んだ仕事
僕は1年目だったので、やれることはたかが知れていました。
・設計 - 設計書の変更ポイントを確認し、修正。
・開発 - ABAPのプログラムもどき。
・テスト - シナリオを書き、その通りテストして、証憑(エビデンス)としてスクリーンショットをエクセルにひたすら貼り付ける作業。
客先へ資料を持って行く時の
・パワポ資料作り
・膨大な紙資料の印刷
・その運搬
テスト、結構退屈だったなぁ。。。
とはいえ右も左もわからないままただひたすら仕事に取り組んで行きました。
しかしその時の経験が後々効いてくるのでした。
つづく。

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