オーディションで弾き語りを披露したが、落選した17の夏に決意したこと

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ギターを始める、ちょっと前の話


高校2年の夏、退学届けを出した。
だが、それは1行でまとめられるほど簡単な話ではないのだ。

同じく高校を中退した母にとっては、それは過酷な選択だったらしく、
私が学校へ行きたくないと言っても、簡単にはいかなかった。

口下手な私は行動でしか意志を表現できなくて、
「高校へはもう行かない」ということを示すため、家出を繰り返した。

そもそも、なぜ高校をやめようと思ったのか?
簡単です。

仲の良かった友達が単位を取得できず中退し、
私はある一人の先生に誤解され、きつい精神攻撃をくらう。
他の仲の良かった友達は別のクラスになり、相談相手はいなかった。
高2になったので進路相談で担任の先生に、
「どの大学に行きますか?将来の夢は?」
と聞かれたとき、確信したのです。

”中途半端な成績しか目指せない、こんな高校にいたって仕方がない。
私の居場所はここではない”と。

母は、制服がお気に入りだったらしく(地域でも有名なかわいい制服だった)
自分も高校を中退しているため、とても悲しそうだった。
学校のロッカーに大量に置き勉していた教科書を取りにいった帰り道、
母は校門をちょっと歩いたところでしゃがみこみ、大泣きしたらしいです。
それを聞いた私は、とても申し訳なかったな、と痛感したのですが、
信念は揺るぎませんでした。



ギターを始めたくなった、きっかけ


そのあと何ヶ月かして、家族でDVDを見ました。(たしか11月くらい)


YUIが主演の、『タイヨウのうた』です。
日に当たれない少女が、ある少年に出会い、恋をしていくのですが
その少女は、夜になるとギター1本でストリートをしている子なのです。
とても切なく、エンディングは胸に刺さりました。
これほど泣ける映画を見た事がなく、衝撃でした。

エンディングの『Good-bye days』を歌っているYUIは”雨音薫”そのもので、
♪〜かっこよくない やさしさに会えてよかったよ〜♪
と、ただ、まっすぐに、歌っていたのです。


それを見た何日か後、幼なじみのお母さんが、
「いらなくなった白いクラシックギターあるけど、いる?」
と母伝いに、メールがきたのです。
そのとき家にいた私は、写メを見て、即「いる!」とメールしました。


それから何日かかけて、チューナーや楽譜を揃え、練習を始めたのです。
もちろん1番最初に買ったのは、YUIの『Good-bye days』
コンビニで1枚だけ買いました。(携帯で予約番号メモしてロッピーかなんかで)
その約1ヶ月後に、1stアルバムのバンドスコアを買いました。(ギターではなく)

結構経って気付いたのですが、YUIはアコースティックギターだったということ。
でも、当時はそんなことも露知らず練習に明け暮れていました。



オーディションに出る、きっかけ


私は基本引きこもりでしたので、家ではずっとラジオかTVを見ていました。
平日の夜10時から毎日やっている、
TFMの『SCHOOL OF LOCK!』という番組で、「オーディションをやるぞ!」
と聞いたので、興味を持った私は、母の推薦という名目で応募した。

そのとき、”特技”という項目があり、どうしてもこれしかなかった私は
”弾き語り”と書くしかなかった。
ダメ元で応募したということもあり、気楽に待っていた。



すると、ラジオから電話があり「書類審査通過しました、会場に来てください。」
と言われ、それまでの間、知り合いにたまたまギター習ってる人がいて、
その人にアコースティックギターを借りて、たまに教わりながら練習しまくった。

オーディション、しかも結構でかい会場で、絶対緊張する!
と確信していた私は、その不安をもみ消すかのように、必死に練習しまくった。
受かるか受からないか、よりも、
やるだけやる!悔いだけは絶対に残さない!と決めた。



オーディション当日、ラジオ特別枠ということで、ラジオの録音もした。
声が小さく、返事も出せない私は、台本のような台詞を棒読みで喋った。
(台本のようなものがあれば、不思議と喋れるのだ。)


そして、1次審査…
みんな簡単な特技披露で、入れ替わりが早かったので、
私もなんとなく空気を読んで、曲の1番だけを披露した。
右と左で審査していたこともあり、がやがやしていた。

運がよかったのか、そのとき歌を披露した半数以上が絢香か福山雅治だった。
YUIを歌う者は一人もいなかったんじゃないだろうか。目立ったのかもしれない。





結果発表のときがきた。
番号が書かれた紙が、壁に貼られた。













「…あった。」


二次審査は、じっくり、静かに、行われた。
1つのグループに多くの審査員がついている。
これは絶対に絶対に緊張する、不安も大きくなり、
喫煙所で(個室だったため)最終練習をした。

確認するように、不安を意地でも取り払うように。
大声で歌い、ギターをかき鳴らし、周りなんて一切気にならなかった。




審査員の前に出た私は、なぜか堂々としていた。
もうやるしかない。そう分かっていたのだろう。。

1人1人、じっくりと審査していたので、私も1曲まるまる歌った。
ちょっと勇気がいったけど、
”もういいや、止められたらやめればいいし”精神で、歌いきった。


声がどのくらい出ていたのかは定かではないが、きっと届いたのだろう。
審査員から拍手がもらえた。(気がする)




結果発表。








惜しくも、そこで落選してしまった。

しかし、ラジオの録音で私はこう言った。


「わたしのまわりには悩んでいる人や心の問題を抱えている人がたくさんいるので、音楽で助けられたらいいなと思って挑戦しましたが、今回はダメでした。

でも、まだチャンスはあるとおもうので、これからもがんばっていきたいと思います。」


参考資料:アミューズオーディション SCHOOL OF LOCK!特別枠https://www.tfm.co.jp/lock/audition/repo_fukuoka.html



そして、最後にこう言いました。



「ストリートライブをやります。」




それから何日かして、その模様は放送されました。


2007年8月13日放送模様:TFM SCHOOL OF LOCK!
http://www.tfm.co.jp/lock/staff/onair/2007/0813/index.html



思った以上に取り上げられ、演出等に非常に感動しました。

〜つづく〜


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池内 詩織

心理や精神や潜在意識や脳や世界や宇宙や音楽(ライブ)やオシャレや執事や猫やアニメが大好きです。

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