風立ちぬが教えてくれたこと。

永井 隆太さんのストーリー

を以前書いたのだが、宮崎駿さんから感じた違和感が
風立ちぬを見て解明した。

子供向けのアニメを作っていると
宮崎監督は自己規定していて、
本音は、がんばって隠して来たということだ。
風の谷のナウシカを始めとして、彼の作品は
空中戦、銃撃戦、剣術、大量破壊と
美しく戦う人を描き続けていた。
ほんとうに子供向けアニメであれば
すべて「となりのトトロ」でいいはずであるが
もののけ姫などの世界のほうが彼の内面を濃く写しているのだろう。

コナン、ナウシカ、堀越二郎に共通するのは、
感情移入が難しい、超人であること。
*その分、ダイスやクロトワ、黒川という人間味あふれるキャラクターを登場させることで、視聴者を物語に近寄せることは上手。

宮崎監督は
ナウシカや巨神兵のような圧倒的な存在(強い)を描きたいのだろう。
(ただ、それだけだと、商売にも作品にもならないので、ちゃんとストーリと、社会への警告とか、ユーモアとかいろいろ入っているのだろうが。)

生きねば、と ぼくとつとつぶやく、庵野と二郎の向こうに、
呪われた美しい夢と戦う宮崎監督の生き様をみたような気がする。
あれから、30年以上がたっている。人生は深くて、面白い、狂った
夢である。

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